原発性アルドステロン症の原因である副腎を腹腔鏡手術で摘出しました。たぶん無事に終わったのですが、術後の痛みと、いや~吐き気がすごいのなんのって!参りました!笑。心配してくれて夜中に何回も来てくれた看護師のOさんのお蔭でどうにか夜を越せることができました。『どんポジ』のポジといいます!
さて、腹腔鏡手術が一夜明けての状況と術後にやることが結構あるので、術後の様子を今回から数回に分けて詳しくをお知らせします。まずは、検査機器が体に10個も付いてる術後1日目の今日の様子からです!
昨日手術をした『原発性アルドステロン症手術ブログ【腹腔鏡手術の時間と麻酔の吐き気】21』の続きです。
腹腔鏡手術、術後の痛み
9月29日
お腹に4か所の穴を開けて、副腎を取り出したのでやっぱり痛いです。特に、少しでもお腹に力が入ってしまうと、「うっ!」となります。自分で体をちょっと動かすのも無理です。諦めてジーっとジーっとガマンガマンです。
軽い咳をしてしまってもアウトで「うっ!」です。笑わせられたら撃沈です。お腹に力が入ってなくても、あっちこっち痛いのですが、ガマンができない痛みではありません。
・・・と言っても、痛みって個人差があるし、妻は、気持ちが悪い時の吐き気よりも、お腹を壊した時の腹痛の方が苦手だといいますが、私は逆で、お腹の痛いのはどうにかなるかなって思うので、吐き気の方が苦手です。さあ、あなたはどっち?笑!何れにしても、痛み止めを追加してもらうような痛みではありませんでした。
昨日の術後からチョーお世話になった看護師のOさん!苦手な吐き気がすごくてヘロヘロ状態の私を一晩中看病してくれました。他にもたくさんの患者さんがいるのに何回も何回も病室に来てくれて、まだ頭がボ~ッとしながらも、Oさんの背中に白い羽が・・・マジ天使に見えました。いや、本物の天使だったかも~!笑
原発性アルドステロン症手術ブログ【腹腔鏡手術の時間と麻酔の吐き気】21
朝6時から採血6本
その本物の天使さんが、朝6時にドラキュラセット(採血セットね)を持って来て、6本やられたし。朝から採血6本!ホントは天使じゃなくてドラキュラ!?
左手は今も点滴から薬を入れてるので、その影響が出てしまうらしく右手で採られることになった。ドラキュラのOさんも、私が脳出血やって右側に痺れがあることは知ってるけど、大丈夫とのことで右手にチクッと!
今までの検査では、すべて左手に打っていた針なので、右手のチクッは初めてかも!
そういえば、昨日手術室に入ってから、ず~~っとベッドに寝てるだけ状態です。もちろん寝返りもできないし、検査機器のコードやお腹から出てるチューブもあるし、なんかグチョグチョだし、上向いて寝てるだけ~!
今、体に付いてる10の検査機器
今の自分の状態を再確認します。昨日の手術室からくっ付いて来ている検査機器がいっぱいあります。
この写真は、前回の記事よりの引用です。
1.点滴
・左腕には、点滴
2.心電図
・胸には、心電図のプチプチ(ベッドサイドモニターで血圧や脈拍数とか色々計測中)
3.パルスオキシメーター
・手の指にも何か挟んである(酸素飽和度、いつ付けて、いつ外したか・・・)
4.ドレーンチューブ
・お腹には、腹腔鏡手術で開けた4つの穴の1つ(上から3番目の穴)から、直径1センチ位のチューブが出ていて、廃液用の管が体外の袋に繋がっている。他の3か所の穴からは、何も出てなくてガーゼが貼ってあり、1番上の穴が、1番ガーゼに血がにじんでる。(1番上は痛々しいので写真はカットしました)
4か所の穴の位置や説明はこちらの記事で!画像もありますのでご覧くださいませ。(私の場合は左の副腎の摘出なので、この位置になります)『腹腔鏡手術とは|知ると怖い8つの合併症|PA体験解説19』
5.膀胱カテーテル
・あとは、ベッドに横になったままで動けないので、寝てるままで尿が出せるように膀胱から引っ張ったカテーテル(管)を尿道を通して体外に出して、やはり尿も袋に溜めている。そして、尿道がつまらないように膀胱の中を常に生理食塩水で洗っています。潅流(かんりゅう)といい、臓器や組織に液体を流すこと。
6.廃液用・尿用の袋2
・ベッドの脇に、廃液用の袋と、尿用の袋が2つぶら下げてある。両方とも、無意識に溜まっていく。トイレに行かなくていいから、楽ちん!(ホントは動けないし!)
7.弾性ストッキング
・足は、血栓(エコノミークラス症候群)予防の、きつめのストッキングを履いてる。
8.フットポンプ(フロートロン)
・同じ血栓予防の機械でフットポンプ(フロートロン)を弾性ストッキングの上から足に巻いて、継続して断続的に空気を送り込んで足に圧をかけて、血栓を予防している。
弾性ストッキングとフットポンプの画像は、こちらの記事にあります『 原発性アルドステロン症手術ブログ【腹腔鏡手術の時間と麻酔の吐き気】21 』
9.レスキュードーズ・ボタン
・突発性の痛み止めを患者自身が追加投与できるボタンです。痛くて我慢できないときはボタンを1回押すと、薬が増量される。昨日まではこのボタンを一晩中握ってた。ボタンを押さなくても適量の薬が出ていて、それが吐き気の原因の1つだったので、天使?のOさんに昨日、中止にしてもらったんだけど、まだボタンなどがベッドの上にある。
10.酸素カニューラ
・それと、昨日一度はOKが出て外した酸素マスクは、途中で再度酸素マスクをすることになった。その後、安定したら鼻にチューブ(酸素カニューラ)を当てるものに変わったんだった。
ついでに、Oさん血圧と体温も測ってくれた。血圧140で体温は、37度。いつもは36度2分ぐらいなので、少し高めかな。
エコノミークラス症候群
エコノミークラス症候群について!飛行機で狭いエコノミークラスの座席に長時間座っていて、到着後飛行機から降りた直後に倒れる人が多いことからついた名前です。
エコノミークラス症候群といわれますが、ファーストクラスでも他の乗り物でも同じ条件になれば起こりうる病気です。正式名は深部静脈血栓症(しんぶ じょうみゃく けっせんしょう)です。
地震の被災地などで、車の中での生活をしいたげられて一時期問題になったエコノミークラス症候群と同じで、長時間動かずに同じ状態だと足の圧迫が血流を悪くし、血管の中に血栓(血のかたまり)ができます。
その血栓が肺の血管につまると、呼吸が苦しくなり死亡することもある重大な病気です。肺塞栓症(はいそくせんしょう)
特に、高齢者や大きな手術を受けた人、妊婦さん、肥満の人などの危険性が高くなると言われています。予防としては、水分を十分取ることや、ふくらはぎをマッサージしたり、軽い運動やストレッチ、アルコール、タバコを控える、などがあります。
膀胱カテーテル抜去
昨日の朝から、朝食も、飲み物も、一切無し状態なので、もちろん朝ごはんですよ~の声も聞けないし!だから、時間の感覚がない。個室だしね!
8時すぎに、K先生の回診あり。第一声、吐き気はどうですか?と聞かれ、昨日よりはずっと楽になりましたと話すと、先生は、腸とかをいじってるわけじゃないから、大丈夫ですよ。歩けそうなら、練習しましょう!と言われ、ちょっと安心!
今日は膀胱カテーテルを抜いて、レントゲン撮って、歩く練習して、まず水から飲んで様子を見て、お昼から少し食べれるようにしたいですね!うんうん!
8時30分
早速、今日の看護師さんのTさんが来てくれて、水を少し飲んでテストする。大丈夫そう!
9時25分
看護師のTさんから、漢方薬(大建中湯・ダイケンチュウトウ)とモサ(モサプリドクエン酸塩5㎎)を貰って飲んだ。便秘用と胃腸薬だな!Tさんに、手術前から飲んでいた、カリウムの補充薬や高血圧の薬はどうするかの確認をしてもらう。なんつっても元の原因の副腎をとったんだからなぁ・・・!です。写真の左が漢方薬の大建中湯で右の小さいのがモサです。
9時30分
手術執刀医の一人であるC先生が登場!
ポジさん、おはよございます。今日はまず、膀胱の管を抜きますねと、先生!
やったぁ!!これで少しは、スッキリするな!
これから、心電図とかの検査があるので動けるようにしていくらしい。 管を抜く瞬間にちょっと刺激があるらしいけど、そんなに痛くはないので我慢してくださいとのこと。り!(了解の『り』。繰り返しになりますが、息子からのうけうりです。ちょっと前までは、『りょ!』だったのに、いつの間にか『ょ』が消されていました。笑)
痛い刺激というよりは、ちょっと嫌な感じだと教えてくれた。だよねー、あんなとこに入ってる管を引っこ抜くんだからなぁ!ビミョー!
先生と看護師さんのバトル!!笑
先生 じゃぁ、抜きます!
・・・・・ス~ッ!
私 うげ~!
ちょっとちょっとマジ嫌な感じ!痛いと言うよりもゾゾ~っていうか、なんて表現していいかわからんちん。体験してみて下さい男性の方!うげ~って声が出ます!笑
先生 はい抜けました。モニターとか、足のフットポンプもオフにしてください。
看護師さん ハイ!
看護師さんが小気味よい返事をしている。モニターもフットポンプも外せれば、だいぶスッキリするぞ~!
先生 動けるように、いろいろ身の回りの整理をしてから、まず起き上がって歩いて練習してください。
とドクターが言うと、
看護師さん 歩いていいんですか???
ちょっと強気に聞こえたし!
先生 歩いていいですよ!何かダメだって言ってたっけ?
ちょっと弱気で、看護師さんに聞いている
看護師さん ハイ!今日は室内だけの車椅子で、歩く練習は明日からとの指示がありました。
きっぱりと看護師さんが、はっきりと答えていた。歩く練習が今日からか、明日からか、先生の言うことと、看護師さんと食い違ったぞ~!
さぁ先生どうする? 一本勝負、始め~!
先生 そうなんだ、担当の先生厳しいね!じゃあ、そうして下さい!
先生、あっさり指示をひっこめ~!看護師さん、少し笑いながら
看護師さん ハイ!わかりました!
勝負あり!看護師さん、一本!!
そこで場外(ホントは張本人だし)の私が、思い出したことをボソッと看護師さんに小声で言ってしまった!
私 K先生(担当の先生)も、今日から歩いていいって言ってたと思うけど。
看護師さんも少し小声で、
看護師さん えっ、K先生が言ってました?
二人でボソボソの会話をC先生が聞き逃さずに耳ダンボ!先生すかさず、
先生 やっぱり歩いていいよ!うん!歩く練習して下さい!
反撃開始~!
と、看護師さんに、少しドヤ顔で!また指示を撤回 。その様子で、C先生は担当のK先生よりセンパイの先生というのがわかっちゃったし!
看護師さん わかりました、そうします。
看護師さんが悪いわけじゃないので、
スカッと素直な看護師さん!やっぱし看護師さんに、一本!笑
ついでにそのC先生に手術前までに飲んでいた薬をどうするかを、再度聞いたところ調整しますので指示があるまで待っていてくださいとのこと。高血圧の薬が減るのを期待しているんだが!
そして、C先生だけお帰りになりました。看護師のTさんは、膀胱カテーテルの管を抜く時もジーっと目の前で見ていたので、考えるととても恥ずかしいけど、「見ないで~!」なんて、言えねーし!
二人になったところで看護師のTさんが、『抜いた時、嫌な感じしました?』と聞いてきた!平静を装った私は、ゾゾッとして何ともいえない感じがしたよ!と話すと、Tさんは、そうですよねと笑ってる。クソッ、やっぱりちゃんと見られてたし!
管を1つ取ったから、とっても楽な気分になった!まだまだ、ベッドの上にコードがグチャグチャだけどね!