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副腎静脈サンプリングの目的と方法|手術希望者だけの検査10


原発性アルドステロン症という病気を疑われてから、今は、原発性アルドステロン症かどうかを確定するために、大学病院に入院して検査を行っています。入院してから、「あっ!」という間に3日間が過ぎ去ってしまいました。別に悔いはありませんが。笑!『どんポジ』のポジといいます!

今日は一日検査が何もない、オフの日だぁ!やったぁ!ゆっくりできるぞ~!と思っていたら8時過ぎに、今日の担当看護師のY氏が来てくれて、副腎静脈サンプリング検査の説明があると・・・。

この看護師のY氏は男性の看護師さんです。女性ばかりの職場に飛び込んでいくのはどんなに大変なことがあるのか想像もできませんが、今後は需要も高まっていく時代になるような気もします。結構力仕事もあるようだし!頑張れ!

この原発性アルドステロン症という病気は、1種類の検査が陰性でも、確実には原発性アルドステロン症を否定できないとされており、日本内分泌学会は少なくとも2種類の検査を推奨しています。何といっても少し前までは障害者総合支援法の対象に指定されていた病気なので、一つの検査結果では断定できないガイドラインもあるのです。

この原発性アルドステロン症の全容を先取りしたい方は、こちらをどうぞ。
すぐわかる【原発性アルドステロン症】実例を交えた体験談解説
この体験談ブログは原発性アルドステロン症はどんな病気?症状は?遺伝するの?など多くの不安を、原発性アルドステロン症が完治した私の体験談と専門医の正確な学術情報を詳細にわかりやすくまとめた原発性アルドステロン症体験談解説ブログで解決します。

 

検査入院2日目は、機能確認検査の中の「迅速 ACTH負荷試験」という検査を行い、検査入院3日目の昨日は、「生理食塩水負荷試験」という検査も行いました。現段階では、まだ原発性アルドステロン症とは確定していませんが、もし確定した場合は「副腎静脈サンプリング検査」というカテーテルの検査が待っています。

実は、検査入院の中で一番気になっている(怖い。笑)のがこの検査で、今更ですがその名は『副腎静脈サンプリング検査(AVS:adrenal venous sampling)』といいます。今日は先生がその検査の説明をしに来てくれるので、わかりやすくまとめてみます。

前回の入院3日目の様子は、『 生理食塩水負荷試験のやり方|4時間必要なアルドステロン機能確認検査9 』で詳しく解説しています。

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副腎静脈サンプリング検査の目的とやり方

10時過ぎに、この前の検査で点滴の針を入れる時、メチャ痛かったT先生とS先生が、28日の造影剤のCT検査と、8月1日に予定してるメインイベントのカテーテル検査の説明に来てくれました。

カテーテル検査というのは、副腎静脈サンプリング検査のことで、先生によっては、カテーテルって言ったり、サンプリングって言ったり様々です。それでは、「なぜ、この副腎静脈サンプリング検査をするのか?」から説明をしていきます。

副腎静脈サンプリング検査の目的

この検査は、数種類の検査を行い原発性アルドステロン症と確定された方で、治療に手術を希望された方だけが行う検査です。

原発性アルドステロン症と確定した場合、薬での治療と手術での治療法の選択があります。薬を選択された場合は、この副腎静脈サンプリング検査は必要ありませんが、手術を希望した場合はとても重要な検査になります。

手術治療はアルドステロンホルモンが過剰に出ている問題のある副腎を摘出するのですが、副腎は二つあるので左右どちらの副腎に問題があるのかを確実に判断しなければいけません。元には戻せないので。笑!右か左かそれとも両方かの診断があります。(両方の場合は薬物治療になります)

他の検査やCT検査だけでは判定が難しいのでこの副腎静脈サンプリング検査を行いますが、この検査は、判定するのに欠かせない方法と言われています。

血液検査のように腕からのチャチャッと採血で右か左のどちらから過剰に出ているのかがわかると簡単でいいのですが、腕からの血液検査ではホルモンが過剰に出ていることはわかっても、左右のどちらの副腎から多くのホルモンが出ているのかは、わかりません。

そのため、左右の別々の副腎から直接血液を採取して、左右のホルモン濃度を比べることで、左右どちらからホルモンが過剰に出ているのかを確実に調べることができる、副腎静脈サンプリング検査がとても重要なのです。

では次に、その副腎静脈サンプリング検査はどんなことをする検査なのかをお話しします。

副腎静脈サンプリング検査のやり方

この検査は、副腎の静脈からカテーテルで血液を採取(サンプリング)する方法です。

1.私の場合は、太ももに局所麻酔を注射でチクッとして、太ももの付け根にある太い静脈から、細い管(血管造影カテーテル)を入れて、太ももから副腎の静脈までスルスルとカテーテルを進めていきます。(考えただけで、ゾクゾクっとします。笑!結構距離がありますよね!)

2.副腎で作られたアルドステロンホルモンの出口である副腎の静脈に、太ももからやって来たカテーテルを挿入して採血したり造影剤を注入したりします。造影剤を入れることで、血管と臓器の区別やコントラストがはっきりして血管の曲りなども、わかりやすくなります。

3.右の副腎静脈からの採血と左の副腎静脈からの採血とのホルモン濃度などを比較して、どちらの副腎から多くのホルモンが出ているかを判断します。

アルドステロンホルモンが多く出ている方の副腎に腫瘍があるということです。両方から出ている場合はまた違う原因です。詳しくは、『すぐわかる【原発性アルドステロン症】実例を交えた体験談解説』で解説しています。

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造影CT検査の説明

副腎静脈サンプリング検査を行う場所は、アンギオ室という血管撮影装置のある部屋で行います。「アンギオ」とは正式には「アンギオ・グラフィー」と言い、日本語では血管造影検査とか血管造影法となります。通常のCT検査と違うところは、造影剤という薬剤を静脈に注入した状態でCTを撮影するというところです。

先ほどの説明にもあるように、造影剤を注入することで、様々な血管と臓器の識別ができ、通常のCTでは分からない腫瘍などの病変も明確に映し出され、より正確な診断が可能になります。

多くが放射線を通しにくいヨードを含む造影剤を使用するということで、注入後に体が熱く感じることがあるらしいので覚えておけば安心です。

造影剤を使用したことで、軽い副作用を含めて全体の約3%に副作用の出現があるとのことです。説明後に造影剤に関する問診票を取ってもらいました。造影剤(ヨード)アレルギー、高度の腎機能障害気管支喘息の既往の人は要注意です。

同意書にサインします。

ざっと説明されて、何となくわかったので、お馴染みの同意書にサインをします。ざっと3つの同意書の内容です。

1.『造影検査同意書』造影CT

造影検査の『造影CT』を7月28日に予定していて、その説明を十分受けて質問する機会を与えられ上で造影剤の利用を同意し、予期せぬことがあれば適宜処置も同意します。というような内容です。

2.『造影検査同意書』副腎静脈サンプリング検査

造影検査の『副腎静脈サンプリング検査』を8月1日に予定していて、その説明を十分受けて質問する機会を与えられ上で造影剤の利用を同意し、予期せぬことがあれば適宜処置も同意します。というような上記と同文です。

3.『検査に関する説明書・同意書』副腎静脈サンプリング検査

副腎静脈サンプリング検査の説明を十分うけて納得したので、この検査を受けることにしました。検査中に緊急処置の必要が生じた場合、適切な処置を受けることを承諾します。というような内容です。

上記の3枚の同意書にサインしました。8月1日に予定の副腎静脈サンプリング検査(カテーテル検査)は、とても技術が高い放射線科のS先生が行うので安心して下さい、と、言われました。

そう聞いてしまったので、少し気になって調べてみると、この副腎静脈サンプリング検査は経験と高度な技術が必要であることがわかってきました。
特に右側の副腎静脈の位置や血管の走行の角度が人によって大きく、時には右の副腎静脈にカテーテルが挿入できずに断念することもあるらしいのです。
状況によっては静脈に傷をつけてしまったり、造影剤を注入した時に血管の外に漏れて副腎の機能低下などが起きるリスクもあるそうです。

最初からベテランの先生はいないのでしょうが、ベテランの先生にお願いしたい一心です!放射線科のS先生宜しくお願いします。説明が終わり同意書にサインした書類を持って、先生方はササッとお帰りになりました。

検査がないから暇だぁ~

サンプリング検査の説明も受けたし、同意書にもサインしたし、今日は検査がないからヒマ~!ひま~!

と、そこに、看護師のMさんがやって来た!エッヘッヘ!飛んで火に入る夏に虫!笑

いつもお茶入れたりしてくれる看護師さんだけど、笑わない看護師さん。やることやって、無駄話もせずに、真面目な顔で、すぐ行ってしまうM看護師さん。

もしかしたら新人の看護師さんかも!?人見知りの看護師さんかな!?感じは悪くないんだけど、笑わない!笑。Mさんがきれいにベッドメイクをしてくれたので話しかけてみることに・・・。Mさんには、いい迷惑ですよね~!笑

 ニコッとして『ここの隣のビルって○○〇〇大学病院だよね?』

Mさん『えー多分そうだと思いますけど、病院ぽくないですよね!

笑った!笑ったし!とってもいい笑顔でした。笑うとみんないいお顔!やっぱしコミュニケーションって大事だなぁ!

せっかく笑ったのに行ってしまいました笑!

またヒマ~!!

すると今度は午後になってから、あのテキパキ女医のW先生が一人で来てくれた。ヨシヨシ!

検査内容の説明来ましたか?
何か、分からないことや心配はありませんか?
血圧はどうですか?
眼科の検査はどうしましたか?

相変わらず、早口だし!

昨日、眼科に行ったことを伝えて、多少影響はあるけと問題ないから大丈夫との事だったので、W先生たちの内分泌内科に手紙を書くと言ってたことを伝えたら。あー良かったと安心してくれた。ども!

W先生が、もう今日は何もないから出かけるならチャンスですよ~!と。え~!!聞いてね~!そんな頭はなかったし!入院の途中で、遊びに行けるなんて想定外だし!

チャンスといわれても、人混みに行くだけだし、特に行きたい所もないしな、私は出かけないで部屋でゆっくりすると言うと、もったいな~い!と笑われた!W先生、忙しくて休みも少ないんだろうなぁ!代わってあげたいけど・・・笑!

明日も造影剤CT

男性看護師のY氏登場、明日のスケジュール表くれた。そうだ、明日もまた別の造影CT検査とか言ってた。

8時には安静にしてから検査がある。
①点滴針入れて
②内服薬飲んで
③1時間後と1時間30分後に採血して。

14時から、
①造影剤CT。部位は上腹部(肝~腎)肝腎な場所だ!笑

明日も朝食ズレ込み
①昼食なし。腹へるじゃん!!

午前、午後と検査あり!ということです。

そろそろ、シャワーの予約時間の15時になるので足拭きをもらって、シャワーNO.1ルームへGO!狭、シャワールームが全部同じ広さではないことを発見。NO.3のシャワールームが一番広くて快適なのがわかったから、次の予約からはNO.3狙いで!

でも、狭くてもシャワーに入れるだけ幸せで気持ちイイ。持ち時間は30分だけど、いつも20分もかからないで終わるシャワータイムです。カラスではありませんが!

次は、恒例の洗濯タイム。もう慣れた!部屋に戻って休憩してると夜の看護師のNさんが明日のスケジュール確認と血圧を測ってくれました。142と76。イイね!

18時ごろに夕食をいただき、Nさんに薬のチェックしてもらいました。毎回薬を飲むときは看護師さんのチェックが必要なのです・・・が、明日からは自分一人で飲んでよいことになりました。薬の管理合格!!笑

さぁてと、明日は「カプトプリル負荷試験」っていう検査ですが、副腎静脈サンプリング検査のモードを変えたくない人は、2つ飛ばして、サンプリング検査にワープしちゃいましょ!
原発性アルドステロン症【副腎静脈サンプリング検査|前日の準備】体験記13
原発性アルドステロン症【副腎静脈サンプリング検査|前半】体験記14
原発性アルドステロン症【副腎静脈サンプリング検査|後半】体験記15

ヒマだから、もう、寝よっと!oyasumi~!

カプトプリル負荷試験とは|2時間の検査方法と判定基準11

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カプトプリル負荷試験は原発性アルドステロン症の判定をするために行う機能確認検査の1つです。カプトプリルという薬で負荷をかけホルモンの反応を見るこのカプトプリル負荷試験は検査の中で最も簡便なので外来でも可能な検査です。が、私は入院してまとめて検査をしました。
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