「大腸カメラ」第二弾は、妻の大腸カメラの検査を実況中継・・・してるように詳しく解説します。第一弾の「大腸カメラの下剤を「飲む or 注入」の二通りを詳しく解説」の続きです。
大腸カメラの検査を受ける前には下剤を使って腸内をキレイにする必要があり、その方法が「2ℓの下剤を飲む方法」と「胃カメラを使って下剤を直接腸に流し込む方法」の二通りがあることを知りました。
最初の病院は「2ℓの下剤を飲む方法」でしたが、妻は短時間に2ℓの下剤を飲むのがつらそうなので「胃カメラを使って下剤を直接腸に流し込む方法」の病院に変更して検査を受けました。
寝ている間に下剤も検査もできるので痛みも全くなかったようです。検査終了の第一声が「あ~よく寝れた~!」でした。笑
今日は、妻の大腸カメラ検査の体験談をお話します。病院によって多少の違いはあるかと思いますが、これから大腸カメラの検査を受けようと思っている方が「こんな感じなのかぁ!」と参考にしていただければ幸いです。『どんポジ』のポジといいます!
準備するとイイもの
体験した、妻からのメッセージです。
- オムツ
病院で下剤を流し込んで何回もトイレに駆け込むので「あちゃっ!」という時のために、一応大人用のオムツを用意した方がいいとのことです。ドラックストアの2~3枚入ったお試し用の大人のオムツが数百円からありました。ここの病院は備え付けのオムツは用意されていたようですが、だぶん有料だと思います。 - 服装
服装ですが、トイレでオムツとか取り変える場合があるので、女性ならズボンではなくスカートみたいな服装が便利ということです。男性は少し余裕のあるズボンがいいかも知れません。
検査日の前にやること
検査日の前にやることがあります。
- 服薬
事前に病院から渡された薬を、検査5日前から飲み始めます。5日間同じ薬ではなく、前日は便を軟らかくする薬液10mlと錠剤2錠などの内服です。 - 食事
食事は、繊維類の食事を検査2~3日前から避けて、腹6分目程度の食事を心がけ検査前日の19時頃(他の病院では21時頃が多かったです)までに夕食を済ませます。そのあとは検査が終わるまで食事はできません。 - 水分
お水やお茶などの水分は摂ることができますので、脱水などに注意して適度に飲んでいいようです。
検査当日
検査当日の朝食も食べれませんが、水分はOKです。また、妻は自宅からオムツに履き替えて病院に向かったようです。これ、ポイントだと思います。
予約した時間よりも少し余裕を持って病院に行き、手続きをして待っていると呼ばれて検査室に入りました。
通常、胃の中には泡がたくさんあり、その泡があると内視鏡が見えにくくなることから胃内の粘膜の泡を解消させるために、泡を消す液体の薬(消泡剤)を少量ですが飲みます。
飲んでる間に問診や事前の採血時に併せて行ったピロリ菌(希望した検査です)の検査結果を聞きました。数値は、3未満で「陰性:ピロリ菌に感染していない」という結果で、看護師さんも良かったですねという反応なので、良かったのだろうと喜びました。笑
そして、点滴用の針も入れ、鎮静剤の注射も行います。
胃カメラで下剤注入
いよいよ、ストレッチャーに左を向いて横向きで寝ている体勢(左側臥位)で待ちます。
左向きという理由は、左側臥位にすることで胃からの逆流が起こりにくくなることと、仰向けで行うよりも唾液の誤嚥がしにくいということのようです。
妻は枕を少し高めに変えてもらったそうです。もしかして、もう寝る体勢作り?笑
しばらくしたら、ドクターが来て専用のマウスピース(エンドリーダー)をはめ、深呼吸をして下さいといわれて深呼吸を2回位で・・・この後は、記憶がまったくなかったようです。
お眠の間に、胃カメラで下剤を腸に注入したはずです。所要時間は、5~10分前後と説明書に書かれていました。
起きた時はリクライニングのようなイスに座らされていたようですが、お尻が濡れた感じがしたらしいので看護師さんに伝えると、トイレで排便とオムツを交換した後に、看護師さんに「便」を診てもらいます。「便」が透き通ったら合格ですが、まだの段階でしたので一旦部屋から出ます。
検査室に入ってから約40分後に出てきました。これから待合室でトイレ待機が始まります。妻の退室後の第一声が「ぐっ~すり寝れた~!」でした。やっぱり・・・笑
トイレ5回
ほかの検査待ちの患者さんも院内のトイレに近い待合室で、イスにおとなしく座って催すのを待っています。笑!皆さん、催したらトイレ、催したらトイレ、催したらトイレ、を何回も繰り返し看護師さんに合格をもらうために頑張っているのです。でも・・・笑える!スミマセン!笑
待合室には、水とお茶が自由に飲めるようになっていて、腸をキレイにしやすいように飲むことと、脱水症状にならないように水を補給しながら、催したらまたトイレの繰り返しです。
ここで、一気に順番の大逆転の可能性が秘められています。あとから待合室のイスに座っても早く合格すれば、それだけ早く大腸カメラの検査が始められるのです。がんばれー!笑。
妻は結局、5回の繰り返しを経て見事合格しました!検査室を出てから1時間20分位かかりましたが無事合格したので、今度は本命の大腸カメラの検査待ちです。覚悟していた待ち時間ですが、10分も待たずに呼ばれてラッキーです。
大腸カメラの検査
いよいよ本命の大腸カメラを行う検査室に入ります。
検査室で下半身はスッポンポンになり、病院で用意されている検査着のガウンとお尻に切れ目があるハーパンを穿きます。着替えたら、先ほどと同じように左側臥位(左を向いた横向きに寝た体勢)で行います。
大腸カメラの場合の左側臥位の理由は、腸内の観察がしやすいように空気が移動することのようですが、ドクターによっては途中で体勢を変えたりとか色々流派があるようです。何しろ妻も寝ている間の検査なので、途中でひっくり返されているかもしれませんが・・・。
鎮静剤と鎮痙剤(ケイレン抑制)の注射をして、またもや速攻でおやすみのようでした。
検査自体の所要時間は5~15分と聞いています。寝ている間に肛門から内視鏡(大腸カメラ)を一番奥まで挿入して、カメラをゆっくりと抜きながら大腸内をじっくりと観察していきます。大腸は延ばすと150cmほどあるらしいのですが、実際にカメラが入るのは80cm位のようです。
もし、ポリープを発見し切除可能な大きさであればその場で切除する事も事前に希望しています。その場合の所要時間はポリープ1つにつき5分前後伸びるようですが、その場でポリープを取ってもらえるなんて驚きです。
そして、大腸カメラの検査も寝ている間に、無痛で検査が無事終了します。
検査室に入ってから、約45分が経った時に妻と一緒に検査室に入った看護師さんが1人で出て来て、私に、検査は無事終わってるけどまだ麻酔でボーっとしてるから、もう少しまってて!と、安心させてくれ、そのあとは着替えてから先生の説明です、と教えてくれました。
それから10分ちょっとで、妻が出て来たのですが、まだいくらかボーっとしている様子ですが、また「とってもよく寝れた~!」とボーっとした笑顔です。
あとは、ドクターから検査の結果を聞くだけです。しばらく待つかなと思っていましたが約5分後に呼ばれ診察室に入りました。
ドクターからの説明
診察室には、ドクターが検査の画像を見ていましたので、私たちは、今日はお世話になりましたとご挨拶しながらイスに腰掛けると、
開口一番「何も無かったですよ!大腸の中は問題ありません!」
と、まずは安心させてくれました。第一声で安心させてくれるドクターは本当に患者思いでありがたいの一言です。
その後も、とってもキレイですよと丁寧に画像を1つ1つ見ながら詳しく20分ほど説明して頂き、ピロリ菌がいないっていうのもすごく良いことですよと聞き、良かった良かったと感謝しながら、最後に肝心の清算をして、すべて終了です。
まとめ
病院に来てから、終わるまで約6時間コースでした。
オムツを用意したり、検査前に飲む薬もあったりで、気持ちは不安とバタバタのようでしたが検査自体は胃カメラでの下剤の注入も大腸カメラの検査も、寝ている間に痛みもなく終わって安心したようです。
特に、大腸ポリープも無かったので検査の負担も軽く感じます。大腸ポリープといっても大腸ポリープの約8割が良性の線種と呼ばれるイボのようなものなので、ポリープ=癌ではありません。
私も、始めての妻の大腸カメラ検査が無事に終わったのでホット一安心です!
最後までお読みいただき、大変ありがとうございました。
どんな時もポジティブに!の「どんポジ」でした。