あーあーテスッテスッ!本日は晴天なり!(イヤイヤ、どしゃぶりの雨だし!)
本日は手術日なり!
今日の内容は、初めて体験する腹腔鏡手術の時間や手術の様子を詳しくお伝えする「原発性アルドステロン症手術ブログ」です。術後の麻酔の吐き気が半端なかったです。『どんポジ』のポジといいます。
このブログは『 腹腔鏡手術の入院期間と麻酔方法|体験解説20 』の続きです!
それでは改めて、いよいよやって来ました、手術日です!腹腔鏡下副腎摘出術です。
3月25日に脳出血やって、リハビリ頑張って、これからっていう時に、今度は原発性アルドステロン症って、恐竜みたいな病名言われて病院通いが始まった。
『 すぐわかる【原発性アルドステロン症】実例を交えた体験談解説 』
この原発性アルドステロン症の副腎にできた腫瘍が原因で高血圧になり、脳出血を起こしたことがわかった!脳出血から半年が経って副腎をバッサリ取ることに!手術をすればその高血圧も、ほどよく治るかもしれないと希望を託して!今日のブログ内容は、そのまんま原発性アルドステロン症手術ブログです!
脳出血の時の記事です!初期症状を知っとくのもイイかも!
脳出血【突然!三つの初期症状|見逃すと大変】脳出血入院体験記1
原発性アルドステロン症 手術
9月28日
夜中の3時までは、爆睡状態。その後は寝たり起きたり状態。
朝6時ごろ、看護師のTさんがアスパラカリウム(低カリウムのためリハビリ病院から飲み始めた薬)を持って来てくれて飲んだ。今日は水もストップされてるけど、薬を飲む分の水だけはOKなので、貴重なお水、最後のお水でゴクン。
今日の手術前の準備は昨日聞いたのを思い出して片っ端からやっていこうかと!
まず、指輪とか時計など外せるものすべて外すだったな!
でも、数年前に妻の結婚指輪が薬指に食い込んで取れなくなったので(どんだけ~)、私が金属用のペンチでバチンと切って外しました。(切ったのは、指輪の方ね!)
なんか、一人で結婚指輪をしてるのも何なんで、その時から私も指輪は外したまんま。時計も仕事中しかしないし!もちろん、ピアスも鼻輪もカツラもなし。外せる入れ歯や差し歯もないので、外す物はまったく無し。
雨がざんざん降りの中、朝も早よから妻がバスと電車をのりついで来てくれた。ありがと!か細い(えっ!!)妻だけど、顔を見ると心強いなぁ!検査入院の時も、毎日来てくれたし!感謝してます!
検査入院の初日の記事はこちらです。『 原発性アルドステロン症【検査入院の手続と入院当日の詳細】体験記7 』
看護師さんが来て、そろそろ着替えておいてと言いに来た。
もうそんな時間かい!?じゃあ早めにゆっくり着替えますか!
最終的なスタイルは、T字帯(フンドシ)と弾性ストッキングの上に手術着を羽織るだけになればOK!三つだけになれば合格です!
ではまず、
初めてのフンドシから!
T字帯(フンドシ)の付け方
- まず、すっぽんぽんになって、T字帯の布の方はお尻の方に垂れ下げて、ヒモを後ろからウエストにそってお腹の方に持って来て、前で結んでください。
- 次に、ガニ股で少しごめんなさいして、股の間から後ろに垂れ下がっている一番下のはじの布を持って、前に持ってきます。
- そして、その布を、前で結んであるヒモの内側(ヒモとお腹の間ね!)を下から上に出します。
- すこし上に引っ張って(あんまり引っ張ると、きっと痛いです)布を適度に広げて前に垂らしておけば、出来上がりです。
- フンドシの一丁上がり~!
説明が悪くて良く分からなかったら、フンドシと格闘して下さい!笑
血栓予防の弾性ストッキングの履き方
- すみません、普通に履いてください!弾性なので少しきついですが、かかとをしっかり入れて上まで、伸ばしてください。
- 足の指の手前当たりに穴が開いてますが、そこから足の指を無理やり出さないで下さい。血流の皮膚の色を確認するための穴です。
- 弾性ストッキング一丁上がり~!
あとは、看護師さんが迎えに来てくれるのを待つだけです。(あみん♪古っ)何か、下半身がスースーするんだが・・・!
腹腔鏡手術室にGO!
看護師さんがやって来た!そろそろ手術室に向かいますが、よろしいですかと。こちらも準備OK!
予定の時間通り8時25分に妻と看護師さんと3人で5階の手術室へ向かう。歩いてネ!!ここは、絶対ストレッチャーでしょ!テレビでは、妻が目を潤ませながらストレッチャーの横を早歩きで、夫の手を握りしめている、あの光景・・・だと思ったのに、歩きだよ、歩き、徒歩だよ。トホホ!笑(おもしろくね~!)
そして、広い自動ドアの手前でストップ!ここから先は家族が入れないところ。ドラマでよくあるシーン!じゃ行ってくるよと、最愛の妻に手を振る、自動ドアが閉まるまで何度も振り返りながら・・・徒歩で。徒歩マジ無理・・・。
そこからの通路はまったく映画やドラマと同じ!っていうか、映画やドラマも本物の病院で撮影してるから、あたりまえか!そういえば、この病院もドラマのロケやってたし!そのドラマ見てたし!
歩きながらキョロキョロ見ていると、手術室ってこんなにたくさんあるんだとビックリ!通路(廊下?)のスペースも広いしなぁ。
外科医のドクターが来ないぞ~!
看護師さんが、確認しながらたくさんある中の1つの手術室の前で止まって、ここの手術室ですと教えてくれた。手術室の入り口の前にあるイスに座り、看護師さんと待ってるとすぐに手術室の自動ドアが開いた。
中から男性が小さいノートパソコンとにらめっこしながら出て来て簡単な挨拶のあと、私の名前、生年月日とか色々な確認作業をしながら、パソコンにどんどん入力してる。
その後、付添いの看護師さんとも専門的な単語もポンポン出て、また確認作業してる。準備万端のようだ。
いよいよか・・・と思ったが、外科医の先生がまだ来てないのでもう少しお待ち下さいませと言われ、拍子抜けした!
きっと執刀医の一番偉い先生が遅れてるって感じだな!手術室から出たり入ったりしてるスタッフ同士で先生に連絡した?とかの言ってる感じも、遅れてる先生に気を使ってる様子だし。マジか!大丈夫かい!
待ってる間、通路の反対側に、モニターとかの色々な器材がたくさん置いてある部屋を観察したり、看護師さんとおしゃべりしながら、結構待ったなぁ!
そのうち小走りの外科医ギャノン(これはもっと、古い)到着、私にちょこっと頭を下げ、すみません!と言いながら、急いで手術室へ消えて行きまった。
いいよ、いいよ、焦らないでじっくり無事に手術をしてくれればいいんだから。遅刻しても腕がよければいいんだから、と、心のツブヤキ。
少ししたら手術室のドアがスーッと開いた。スタッフの方がお待たせしましたと、中への手招き。おー、緊張の一瞬!手術室だ!いよいよだ!ここで付添いの看護師さんとも手を振ってお別れです。
手術室入場
中へ入るとやっぱり、器械がすご!人数も多い!手術室だ!(そうだし)手術台の前まで行くと、一人のスタッフの人が白いシーツみたいな薄くて白い布を両手を広げて高く上げた。
その広げてるスタッフの人が私に、手術着を脱いで手術台に横になってくださいと。カーテンみたいに布を広げ、他のスタッフから見えなくしてくれてるらしい。手術着の下はT字帯(フンドシ)だけだからなぁ。いや、ストッキングもあった。
どうもですと思いながら、手術着を脱ぐと他のスタッフの人がさっと預かってくれた。フンドシ一丁とストッキング一丁の恰好!隠してくれて正解!想像して下さい!きっと笑えます。フンドシにストッキング姿!
横になろうと手術台に目をやると、手術台、細っ!手術台の幅が以外と狭くて驚いた!手術台に横になると、今度は固っ!このベッド固いし!狭いし固いし!文句ばっかし!笑。
カーテンしてた人がそのままカーテンを、いや、シーツを体にそっとかけてくれた。アッとその前に違う人に、白い帽子をかぶせてもらったっけ。
そうこうすると、さささっとスタッフが集まり、待ってましたとばかりに両手に色々器械を取り付けている。手術室の中でもスタッフ同士で確認している。いろんなところで確認作業がスゴイ。たぶんこのバタバタの時に点滴とかも入れたんだと思うけどあまり記憶がない。
すごい人数がいるけど、ここの人たち、今はみんな私のためだけに集中してくれてると思うと、なんか安心する。
全身麻酔開始
スタッフの一人が酸素マスクを乗せときますねと口の上にマスクを置いた。またもや緊張と思いきや、昨日病室で、全身麻酔(ぜんま、って言うらしい)の説明をしてくれた麻酔科の若い女医先生だった。
ちょっとでも知ってる人がいると気持ちが和らぐ。『ヒゲをキレイに剃ってくれたんですねと!』と、優しくにこやかに声をかけてくれた。ハイ!と言いながらニコッ!
前の『 腹腔鏡手術の入院期間と麻酔方法|体験解説20 』の記事でヒゲの経緯を説明してます。
そして、その麻酔科の女医先生が、『では、薬を出しますね』と言ったあと、マスクから変な匂いが一瞬した、何の匂いだろうと思っていると・・・ホント10秒もかからないで、見事に落ちた!と思う!
でも、マスクは酸素マスクだから匂いはしないはずだし、点滴から麻酔薬を入れるって言ってたから匂いは気のせいかも!確かになんかキナ臭いような匂いがしたんだけどなぁ。ちょっと不思議!
原発性アルドステロン症 手術開始
麻酔後は、しっかり落ちてたので、記憶にございません!笑
たぶん、
お腹の4か所に1~2センチの穴を開けて、その内の1か所の穴から炭酸ガスを入れお腹を膨らませて作業がしやすいようにします。
長い棒の先にカメラやライトが付いてるものや、電気メス?とか挟んだり、つかんだりする棒を穴から入れて、その棒を手元で操作して左の副腎を腎臓から切り離します。
お腹の中はドクターから見えないので、カメラからの映像が大きなモニターに映し出されて、それをみながら手術をしているんだろうと思います。
手術終了!
目が覚めた!
ここは何処?私は誰?状態で意識がもうろうとしている。ホントです。
ようやく状況がわかって来た。近くで作業をしているスタッフの人に時間を聞く。
『ひまーひゃんしてすーかー』と聞いたけど、私が何を言ってるのかわからなかったようで、口元に耳を持って来てくれた。
お腹に力が入らないけど頑張ってもう一回声を出して聞く『いまーなんしーてすかー』と、スタッフの人が12時ですよ、と聞き取ってくれた。
腹腔鏡手術の時間
病室を出たのが8時25分位で、30分には手術室の前に着いて、ドクターが遅れたのが20分位かなぁ?と、そうすると、9時頃には手術が始まってるとして、手術が終わって、麻酔から目が覚めるまでの時間を全部考えると、約3時間前後ってとこだな。
意識がもうろうの中、ストレッチャーに乗せられ、わけもわからないうちに病室にいる。意識が断片的に飛んでる飛んでる。体がちょー痛~!
病室に妻がいる。妻に話しかけられているのがわかったので、返事をしようとしてるけど声が出ないぞー。酸素マスクも付いてるし。
しばらくその状態が続く。ウツラウツラ!
何か、わからんちんだけど器械や点滴なんかのコードがグチャグチャ状態!写真を見てください。元気だったらチョーイラつきそう。元気じゃなくてよかった!笑
病室に戻ってしばらくしてから、看護師さんが血圧と体温を測りに来てくれた。
12時50分の血圧の上が152で下が80、体温は36.6度。
13時20分の血圧の上が147で下が74、体温は36.3度。
13時50分の血圧の上が144で下が70、体温は36.5度。術後は頻繁に測るんですね!
尿用と廃液用の袋が二つ
14時30分
尿とドレーン袋の回収。尿は尿道から膀胱にチューブを入れて直接袋に溜めていて、ドレーンはお腹に開けた穴の1つ(上から3番目の穴)からチューブを入れてあるのでそこから出る廃液を袋に溜めている。ベッドの脇に袋が二つ引っ掛けてある。その袋の中の尿と廃液の状態をチェックしたり、たまに袋を回収交換してる。
お腹に開ける穴の位置は、『 腹腔鏡手術とは|知ると怖い8つの合併症|PA体験解説19 』の記事に写真がありますのでご覧下さいませ。
血栓予防の器械
この器械(フロートロン)が、足に巻いてあるポンプに自動で定期的に空気を送り込み、圧迫を繰り返しながら血栓を予防しています。
上記の『弾性ストッキングの履き方』の画像にありますが足に巻いてあるものに、この器械から空気が断続的に送られます。
ずっとです。寝ている時間も定期的にブーブーいってたので、時折目が覚めたりしてました。
麻酔の吐き気
今日は水一滴も口にできない日、まさに寝たままの状態。呼吸をしてるのがやっと!術後から徐々に吐き気が強くなってきて、まいったなぁ。この吐き気は何だろう?
吐き気がすごいぞー、なんでこんなに吐き気がするんだろう、そして、だんだん我慢できなくなってきて、妻に看護師さんを呼んでもらうと、容器を持って来てくれた。顔の横にずっと置いてはいたが何も出ない状態でずっと吐き気スゴイ状態。
一つ目の吐き気原因は、全身麻酔
そういえば、麻酔科の先生が手術後から翌日にかけて吐き気があると言っていたのを思い出した。吐き気の原因は全身麻酔だったか!マイッタ!マイッタ!これが一つ目の原因!
もう一つは、レスキュードーズ・ボタン
左手にボタンのある容器を握らされている。(コードがぐちゃぐちゃの上記画像の手の中にあり)傷口の痛みが強くなったらそのボタンを一回押すと余計に薬が出て体に入るとのこと。後から調べたらフェンタニルというとても強い痛み止めだ。(〇〇中毒とかいう、とっても怖いやつです!)
ボタンを押さなくても一定量の薬が出ていて、その薬も吐き気を強めているらしい。我慢が辛くなって来たので、夕方からの看護師のOさんにその痛み止めを中止してもらった。もう一つの吐き気の原因がフェンタニル!ふたつ目の原因が痛み止めのフェンタニル!でした。
結局1度もボタンは押さなくても痛みは大丈夫だった。お腹に少しでも力がかかると痛いからジ~ッとしてるに限る。なので痛みより吐き気が優先した。そのあとOさんが胃薬を点滴に入れてくれた。
術後の回診
18時50分
担当のK先生、N先生、W先生、ともう一人の先生の回診があったようだが、内容はあまり記憶にない。まだ頭がしっかり起きてない感じだ。やっぱり手術って大変なんだなぁ、と実感したし!
妻もこんな姿を見て、帰るに帰れない気持ちが伝わって来たけど、帰りが遅くなると私が心配だからと早めに追い出した、強引に!笑。今日はどしゃぶりの中、ありがとう!
夕方から交代した担当の看護師のOさんが、その後もちょくちょく見に来てくれて忙しいのに少し話をしてかまってくれている。優しい!
術後の動けない状態で吐き気があって、終わった~状態の時に何度も何度も気を紛らわせてくれた看護師のOさんには本当に感謝した。実家が海の近くというOさんも海が大好きだと聞いて、私も大好きな海や船の話しをしたりして体と心が安らいでとても楽になった。この日のことは一生忘れないと思う。Oさん、ありがとう!
そして今日、無事に手術が終わり、「痛いの」「気持ち悪いの」「頭がぼ~っとしてるの」の一日が終わろうとしています。何しろ、動けない、飲めない、食べれない、なので寝るしかできません!では、できることを始めます!おやすみなさい!!寝れればいいんだが・・・。笑
続きはこちらです⇩
『 腹腔鏡手術|術後の痛みと、今、体に付いてる10の検査機器22 』