原発性アルドステロン症を確認するための検査入院9日目です。入院してから色々な検査をしましたが、主に3つの検査で原発性アルドステロン症が確定しました。3つすべての判定が陽性です。『どんポジ』のポジといいます!
3つの検査は、体験記8、 体験記9、 体験記11 で、詳しく解説しています。
私は治療法として手術を希望していたので、次の段階での検査は、左右のどちらの副腎から原発性アルドステロン症の原因であるホルモンが過剰に出ているかを調べます。その検査名は、副腎静脈サンプリング検査(カテーテル)といいます。本日決行です。いよいよです。待ちに待ったカテーテルです。(ぜんぜん待ってないし!)
昨日は検査の準備で程よく大変でしたが、無事に当日を迎えることができました。それでは、副腎静脈サンプリング検査の様子を実況中継並みのリアル体験解説でお送りいたします。
今日は、
副腎静脈サンプリング体験|詳しい方法と前日の準備13の続きです。
副腎静脈サンプリングブログ|前編
8月1日
6:30起床。今日はサンプリング検査だ!
6時45分
男性看護師のY氏登場。オハ! 朝、早!
昨晩、結局足にマーカーを付ける先生が来なかったので、どうしたの?とY氏に聞いてみると、カテーテルをやる所で、マーカーを付けることが多いみたいです。すみません、と言われ、了解です。
今日は最後の食事時間と、最後に飲み物を飲んだ時間、最後の排便の時間を伝える。これからの分は、後で教えて下さいとのこと。食べ物は、間食もしなかったので、昨日の夕飯が最後で、水は、同じく昨夜の夜の9時前頃が最後でしたの報告。
副腎静脈サンプリング検査のスケジュール
- 朝8時には着替えて横になり待機
- 先生が点滴挿入
- アンギオ室に9時(血管造影室)
- 検査終了後、部屋に戻る
- 水をたくさん飲む
- 検査1時間後、先生が出血の確認
- 蓄尿スタート
- 尿比重のチェック
- 22時30分より安静
- 23時00分採血
- デカドロン2錠内服
昨日聞いた予定はこんな感じでした。詳しくは、前回の体験記13へ
Yさんが、8時頃に先生が点滴の針を入れに来ます。と言いながら血圧を測ってくれた。上が142で下が82でした。朝、少しなら水を飲んでもいいらしい。
その後、トイレに行ってスッキリ!体重が62.4キロ。最後の排便時間は7時20分とY氏に報告。
検査着に着替えます
では、そろそろ検査着に着替えることにする。着てるもの全部脱いでから、例の薄いグリーンのガウンを着ましたが、さて、これから例のヒモパンにチャレンジです。 体験記13に写真あります。
え~と!まず、片足を輪っかに通して、反対側はヒモなので可愛く蝶々結び。(キモ)
でもこのヒモパン、メチャ小さくネ?隠れるのが精一杯の小ささで、後ろはすぐ食い込むしマイッタ!けど、しょうがないか!で、納得してベッドに臥床!ガチョーン!(知ってる方、相当古い人です。)じゃなくて、『がしょう』です!スミマセン。笑!床につくことです。
7時50分
今日の担当看護師のTさんが来てくれた。
女医先生が点滴挿入
8時20分
S先生と新人の女医さん来て、新人女医さんの方が点滴の準備をしてると、S先生が忙しそうにしながら女医さんに『じゃ、点滴頼んだよ!』と言いながら部屋を出ようとしたら、新人女医さんが『え~~!ここにいて下さい!』とS先生に甘えてる。聞こえたし!患者の前で言うな!笑
S先生も、甘えに負けてニヤニヤしながら女医さんの近くに戻って来た。おいおい!
ん、マジか!!!これはヤバイ展開だぞ!点滴が自信のない新人女医先生!また点滴で痛い思いをしなければいけないのか!?マイッタなぁ!!
女医先生の準備完了、いざチクッ!ちょっと痛いぞ、これからもっと痛くなるんだろうな!と覚悟を決めたけど、それで終わって無事に針挿入!よかった!セ~フ!
入れた点滴薬はラクテック。電解質や水分の補給をするための点滴です。
ストレッチャーでアンギオ室にGO!
8:50
アンギオ室に向かう予定が少し遅れてる。看護師のTさんと歩いて行こうとしてたら、前回コマネチやってくれたあの先輩美形看護師のFさんが、Tさん呼び止めて何やら話してる。
Tさん走って戻って来て、すぐそこの待合室で待っててと言われた。何だろうなと思っていたらTさんがストレッチャーをゴロゴロ押して来て、これに寝ろということらしい。
ストレッチャー:患者を横に寝かせたままで運べる、車輪がついている移動用簡易ベッド。知ってるし!
ストレッチャーに寝て、看護師さんが二人で押してくれて行くらしい。こりゃ楽ちんだし、テレビのワンシーンになって来たぞ!笑。
妻がカテーテルに間に合うように来てくれるとは言ってたけど、朝早いから大変だし無理だったみたいだなぁ・・・!それでは、アンギオ室に出発!GO!
でも、ストレッチャーに寝てるから、ずっと天井しか見えないし!
アンギオ室到着
9:00
別館のアンギオ室(血管造影室)に、ほぼ時間通り部屋の前に到着したら、なんと、なんと、妻がアンギオ室の前にある長椅子にポツンと座ってた。誰もいないシ~ンとした薄暗い廊下の長椅子に。
ストレッチャーに寝ながら妻に声をかけると驚いて近くにやって来た。もう検査室の中に入っているもんだと思って、間に合わなかったと肩を落としていたのでした。
妻は時間にギリギリだったらしく、駅からノンストップで走って来たらしい。駅から病院まで普通に歩いても4~5分はかかる距離をよく走れたもんだ!何十年もそんなに走ったことがないだろうに!
あとから妻に聞いたところ、妻曰く『無理して走って倒れても、向かってるとこが病院だから、まっいっか!』で、ノンストップで走り切ったらしい。相変わらずノー天気な妻でした!笑。検査の前に妻の顔を見れて安心した!ありがと!
コマネチ看護師のFさんに妻のことを、最愛の妻です!と紹介してウケたところで、妻とは検査が終わるまで、しばしの別れ!ストレッチャーのままアンギオ室に入室し、そのまま検査の専用ベットの真横につけた。
ささっと何人かが集まり、テレビでよく見るあのシーンです。皆んなでシーツを持ち、一人が『こちらのベッドに移動しますね!セーノ!』という掛け声と共に体がふわっと浮いて、隣の検査用のベッドに見事にスーッと移ったのでした。
何か感激!こうゆう感じなのかと!テレビでは、もう少しドスンってショックがあるのかと思ってたけど、さすが本物、お見事です。
アンギオ室は宇宙船
アンギオ室の中は巨大な機械があって、周りにも機械が沢山あるし、上からぶら下がってる機械も、モニターも数台あるみたいだ。
一角にはガラス張りのコントロール室のような部屋もあり、人が出たり入ったり慌ただしく動いてる。広い部屋なんだけど色んな機械がいっぱいあって、第1印象は宇宙船の中って感じです。って、宇宙船、ぜんぜん知らないけどね。笑
女性スタッフが具合とかは大丈夫ですか?と、聞いてくれたので最後にもう一度、脳出血後の後遺症で右足の痺れがある事を告げると、ドクターに確認しておきますとの事?
副腎静脈サンプリング、実況開始
狭くて硬い検査用のベッドの上でじーっとしてると年配の女性スタッフが、
- ササッと頭にメディカルキャップ?を被せてくれて、
- ベッドの両サイドに柵を取り付けた。(暴れて落ちないように?笑)
- 左手の指先に酸素と脈を測る機械が手際よく付いていく。
- 右手は定期的に自動で測る血圧計を装着。(検査中にだいたい測ってみたら5分に1回位の間隔で血圧を自動でブーっと加圧して測っていた。)
検査室の中には6〜7人?7〜8?いるスタッフが慌ただしく動いている。自分は寝てるだけで何もできない!何もしない方のがいいのはわかっております!ハイ!
足の方に何か乗せた感じだ。少ししか見えないけど、多分器材を置く台のような、体に向かってコの字型の小さいテーブルっぽい!
仰向けに寝てるお腹の上の方には、CTかレントゲンか何かを撮影する機械が上から垂れ下がっていて、足元の視界を遮っているから何も見えない。音と想像力と感だけが頼り。
太ももに局所麻酔
その内、1人の男性が検査着の前を躊躇なくはだけて、右の太ももの付け根辺りの消毒を始めた。ちょっと冷たいですよ!と言われた時はすでに冷たいし・・・。
ということは、気になっていた右の痺れのある方からのカテーテルでも検査は問題なしという事だなと、安心。はっきりここでも伝えてよかった。入院してから何回聞いたことか!
でも、ホントに消毒が冷たいんですけど!
特に痺れの右足なので冷たさを強く感じてしまうのです。最近はそれが痛いという感じになってきている。足だけじゃなくて手を洗う時も最初に水に触れた時に冷たいよりも先に痛いを感じるのです。
今度は女性スタッフが、カテーテルを入れる場所に麻酔をしますけど、歯医者さんの麻酔と同じような感じですよと、不安を和らげてくれた。歯医者さんの麻酔嫌いなんですけが・・・!
男性の人が、「針を刺す時にチクッとします。」と言ったのはさっき消毒してくれた男性。本当だ、チクッとした!腕と違って太ももだからなぁ、痛いよなぁ!
周りを軽く揉んで麻酔薬を広げてる様に感じた。(勝手に思ってます)時折、右手の血圧計が一生懸命、ブ〜っと加圧を始めてる。ガンバレ!
まだ、数人のスタッフはテキパキと動いてる。少し経ったころ、麻酔が効いてるか確認するらしく、痛かったら言って下さいと、さっきの男性が太ももを触ってる触ってる!(つねってる!)
思わずイタっ!
痛かったですか?と男性が言いながら、もう少し麻酔を追加しますね!その追加の時の針のチクッ!は感じなかった。麻酔効いてるし!
しばらくしても、もう麻酔が効いてるかとかの確認はしてくれなくて、チューブ(カテーテル)を入れますのでちょっと違和感があります、といきなり言われた。
ちょっとちょっと待ってよ、麻酔が効いてなかったらどんだけ痛いの?麻酔が効いてるかどうか確認してくれ~!と、大きな声で叫びました。心の中で・・・!
近くに来た女性スタッフが少し押される感じがしますからネ、と、肩に優しく手を置いてくれた。そう言えば、麻酔の注射の時も肩に優しく手を置いてくれてたなぁ!それだけで、安心感や痛みが違う!ありがとう!スキンシップってすごい!まさしく手当だ~!
麻酔をしてくれた男性で、太ももの場所にいた人が他の人と変わった気配。何やら、慣れてる動きで準備をしながら、スタッフに指示を出している。きっとこの人がカテーテルを入れてくれる腕のいいっていう先生だな!いよいよか!
カテーテルが入って来た?
太ももに何かしてるのが、わかる時もあるけど、基本は何をしてるのかさっぱりわからんちん!その内、ササササと早い動きが伝わる。
これ、カテーテル入れてるだろ!入ってるだろ!そんな感じだ。でも、その動きはすぐ終わる。次は何をやるか気にして耳ダンボにしてたら、ブ〜と血圧計の加圧が始まった。
ブ〜っと加圧が始まると、おっ、来たか!って感じで、なんか癒しなんですけど!何でだろ、機械なのに!名前で呼びたくなっちゃう!ブーちゃん!笑
先生は指示を出しながら手を動かしてる、『写真をとります』『息を吸って、ハイ止めて』この機械はさっきから天井から垂れ下がってるやつだな!検査開始から時折、機械やベッドが小刻みに動いてポイントを調整してる。
先生がしばらくじっとしてる様子だと思ったらいきなりスタッフに、『CT撮ってもらえますか?』先生の声が響いた!えっ!何?、CT?異常事態?頭の中は、ちょいパ!ちょいパニックね!笑
右が難しい副腎静脈サンプリングの費用と入院期間|後編実況15 で詳しくお伝えします。