私は脳の左被殻という場所で血管がプチっと破けちゃいました。笑!
被殻という場所には左と対照的な位置に右被殻もありますが、この被殻という部位は、血管が細くて破れやすい上、カーブがとても多い場所なので、脳出血の中で、出血が1番多い部位なのです。脳出血の約50%がここです。
出血では左の脳神経を圧迫したのですが、首のあたりで神経が交差しているので、反対側の右に麻痺が出ます。私は右片麻痺です。
リハビリで麻痺を集中して治療を行うために、急性期病院からリハビリテーション病院に入院したのですが、この病院がちょっと変わってる病院なのです。何がそんなに変わっているのかを、暴露いたします。笑!
今後の生活がどうなるのか、ここを踏ん張って頑張れれば後が楽になる・・・はず。『どんポジ』のポジと言います。
右半身麻痺でお風呂の温度がわからない|脳出血体験記3 の続きです。
ちょっと変わってる病院に入院
4月17日
では、こちらのリハビリテーション病院がどんな病院なのか、ご説明から・・・。
場所は今まで入院していた病院のすぐ近くだけど、荷物もあるので子供が車で連れて行ってくれた。ありがたや!
入り口は、天井が高く広ーい感じで、オープンな洒落たレストランもある。カウンターで受付を済ませ、入院病棟のスタッフステーション?に連れて行かれると、今後の全体の様子を女性の方が説明してくれた。待合室?で問診に記入して待機していると、すぐにスタッフが6〜7人部屋にゾロゾロ入って来た。
うぁ!もう、まな板の鯉かい!皆さん笑顔で自己紹介してくれたが、人数に圧倒された。笑
一人の患者をグループで診る
担当の先生と、理学療法士さん、作業療法士さん、言語聴覚士さん、看護師さん、担当責任者などグループで診てくれるらしい。そして担当以外のスタッフも含め病棟全体でも患者個人の状態を共有し把握していく方針ということ。スゴっ!
ユニホームはみな同じ、胸にあるネームの色で、役職がわかるようになっていて、皆同じ立場から患者をチームワークで診るのが基本・・・らしい!
呼び方も全て、さん付けで、ドクターも事務員さんも、看護師さんも、スタッフも、お互いにすべて名前で、◯◯さんと呼ぶ。病院では中々難しそうなモデルケースだなぁと!
そしていよいよ、各担当スタッフが順番に現在の状態を専門的に聞いてきたり、片足で立ってみて、などのオーダーをこなす。みんな真剣に聞いて頭に入れたりメモを取ったりしている。
主治医の先生が運良く、脳外科出身の先生。年配でとても自然体の先生である。世間話をしながら、私の動き、言語、思考、判断、などを分析してるんだろうな、と、こちらも分析。
話をしているとなぜかとても安心して、人柄に吸い込まれていく。会って話して5分でファンになった感じだ。妻も同感らしい。こういう人っているんだよなぁ!
皆に笑われた!
私は片足立ちでのバランス感覚も良くて、皆さん不思議そう。笑
先生が、じゃ廊下に出て早歩きで歩いてみてと言われ、10m位を競歩選手の様に往復した。先生笑ってる。スタッフの皆さんも笑ってる!笑
おかしいとこ無いんじゃないの⁈と先生。笑顔。
でも、外からは誰も気付かないのだが脳出血の後遺症がある。右半身に麻痺がある。麻痺と言っても歩けないとか動けないとかの運動機能の麻痺は前の病院で狂ったように自主リハをして相当回復している。
見た目では分からないが、私の麻痺でとても辛いのは、痺れ(シビレ)がずっとあることだ。この痺れを取りたくて、ここのリハビリの専門病院に入院した。
先生は、時間が経てば治るんだけどなぁと言いながら、ハイわかりました。皆んなで頑張って治しましょう!と。
今日からリハビリがありますので!って、まじか?
そう言えば前の病院で、ここのリハビリテーション病院は食事は美味しいけど、とても厳しいらしいとの噂を思い出した。
よっしゃ〜! 治るなら何でもこい!と、根性路線だぁー!!
病室に案内され、びっくり! 4人部屋なのに、この広さはすごい。作り付けの棚や、専用のデスクとイスまでついている。仕事ができそう!(妻に怒られそう。笑)
パンフレットと同じだ。偽りなし。普通の病院なら個室になる広さかも。ここの病院はちょっと変わってて、朝起きたらまず着替えることが決まり。
普通の病院なら、一日中 ♪パパッパ パッパッパ ジャマジャマジャマ♪(大昔、子供と見てた子供番組の歌を思い出したぁ。
で、ウチの子は、♪パパッパ パッパッパ 邪魔 邪魔 邪魔♪と歌って私に追っかけ回されて遊んでたっけなぁ笑。)
食事も普通はベッドで一人で食べるけど、ベッドでじゃなく全員食堂で食べる。食堂と言っても中身はレストランって感じ!内装から食器、盛り付けも、完璧なホテルのレストラン。シェフもあの白い帽子を・・・。
すごいだよ!
病院だよ!病院!味も噂どおり、ま・い・う!古っ、笑!
この病院は、病んでいる人に、睡眠環境や食事環境を徹底して考えている。いや、病んでいるからこそか!すごい。
さて、では本日のリハビリです。
その前に、理学療法、作業療法、言語療法って聞いたことはあると思いますが、実際に自分がリハビリを行うとき、それぞれがどのような違いがあるのかを分かりやすく簡単にご説明致しますです。
1.理学療法士(Physical Therapist、略称: PT)とは、
2.作業療法士( occupational therapist、略称: OT)とは、
3.言語聴覚士(言語療法士)(Speech-Language-Hearing Therapist、略称: ST)とは、
上記、何れも国家資格です。
リハビリ初回
理学療法士(PT)さん
今の筋力、握力などの状態のチェックをしてもらう。主に体の動きの状態。握力はまずまずある方なので、気合を込めて握力計を握りしめてどや顔で結果を見たが・・・ショック!!握力落ちた~。がっかり。
それでも理学療法士さんに、握力ありますねと言われ、前はもっとあったんだけどなぁ・・・と、言い訳してみた。今日の時間は、簡単にチェックだけって感じ。
手の動き、細かい指の動きなどをチェック。グーパーから始まって、細かい動きを観察しているようです。
言語療法士(ST)さん
言語等に関しては全く問題が無いので、問題が無いという確認の検査のみの、今回1回だけとなった。普通におしゃべりして、普通の質問されて世間話して、ハイ終わり!
それでも、みんな真面目にチェックシートに書き込みながらやってくれていた。何てことはなかったけれど、ちょっと疲れた。ずっと脳出血の病院に入院してたから体力も落ちてる感じだ。自分の病室に戻り、採血されて、しばらく休憩。今日は、こんな感じで終了した。
食事の時間!
食事のスタート時間は一応決められているが、自分のその日のリハビリスケジュールで少し遅く行ったり早めに行ったりできる。
ただ、席は決まってないので開いているテーブルに相席で座る。色々な人がいるので楽しい食事ができそうなテーブルを何気なく、そして瞬間的に決めて席に着く。笑。
私は結構、人見知りが激しく・・・ないのであまり気にしない。
初めての病院レストラン!4人席のテーブルで空いている席に勝手に座って、自分の写真付きのIDカードをテーブルに置いておくと、レストランのスタッフが来る。
ここでビックリ!
レストランのスタッフがなんと療法士さんたちなのだ。IDで名前を確認後、まず飲み物のオーダーを聞いてくれる。病状や薬の内容でダメな飲み物もあるので必ずIDカードで確認している様だ。
私は高血圧による脳出血だか、コーヒーも、オレンジジュースも許可が出ている。倒れる前は毎朝飲んでたコーヒーは入院してから飲んでない!気が付くと、コーヒーを頼んでいた。よだれは出てなかったかと・・・。久々のコーヒーをゆっくり飲んだ。うま~!
厨房はシェフが数人で回しているようだ。席に着いた人の食事ができるとカウンター越しに、シェフの一人が『○○様のお食事ができました。お願いいたします。』とスタッフに声をかけると、近くにいた療法士さんが、食事を持ってきてくれる。
事前に二種類のメニューから選択できる食事で、栄養士さん管理下の個別減塩メニューが運ばれてきた。お食事のスタートです。マジ、レストラン!うまい!確実に病院食ではありません。
明日のリハビリ時間にお風呂
食事を済ませ、スタッフの人に今日のお風呂は?と聞くと、ポジさん(私です)は、脳出血で後遺症もあるので、明日の作業療法の時間に、お風呂に入ったいただきますので、今日は我慢して下さいねと言われてしまった。
我慢我慢!でも、まだ続きがあって、お風呂に入る時の様子を作業療法士が見て、安全に入れるかを確認して大丈夫なら、次から1人で入浴できますので、今日は我慢して下さいと言われた。へ~い!
作業療法士のIさんって、若い女の子なんだよなぁ!『また風呂のチェックかぁ!』
温度の感覚麻痺を取り戻す、具体的なリハビリ方法|脳出血体験5