先日、妻が初めて「大腸カメラ」の検査を受けることになりました。
正式な名称は「大腸内視鏡検査」や「下部消化管内視鏡」というらしいのですが、なんか重くて病気になりそうなので、軽い感じで言いやすい「大腸カメラ」と呼ぶことにします。笑!
私も妻も、今まで受けたことがなかった検査なので事前に下剤をいっぱい飲むことや、食事で気を付けることなどを詳しく説明してくれる看護師さんの話に2人とも耳ダンボです。笑
看護師さんの説明を聞きながら、ハイ、ハイと頷くしかできない状態でしたが、どうやら大腸カメラの検査をやる場合、腸内の様子がよく見えるように下剤を使って腸の中をキレイにする必要があるようです。ですよね!笑
具体的には、検査前に2ℓの下剤を飲んでから、トイレに何回も駆け込んで(笑)腸をキレイにするらしいのです。
なるほど、と思っているのも束の間で、妻は、数時間の間に2ℓの下剤を飲むって、結構しんどいかもしれないと徐々に気づき始めています。
自宅に戻り、早速大腸カメラの検査を色々調べていたら、娘からの電話で「下剤を飲まない方法」があることを、聞いてしまいました。
検査前に必要な下剤を使う二通りの方法を、体験談を含めてわかりやすいようにお話しますので、これから大腸カメラの検査を予定されている方の参考になれば幸いです。『どんポジ』のポジといいます!
大腸カメラの下剤を「飲む or 注入」の二通りを詳しく解説
カメラで行う検査の前に、大切な準備が待ち受けています。準備というより、これも立派な検査?と言えるほど大事なことです。
それは、腸内をキレイにするということです。
何しろ、いざカメラを入れても、腸内がよく見えなければ全く意味のない検査になってしまうのでとても重要な準備なのです。
では、その重要な準備で使う下剤の使い方が2種類あることからお話します。
下剤の使い方は2種類
大腸をキレイにするには下剤を使います。その方法は、病院で説明を受けた内容と、娘から教えてもらった方法の2種類があります。それは、
- 検査前の数時間で2ℓの水に溶かした大量の下剤を飲んで、何回もトイレに行ってキレイにする方法
- 胃カメラを使って下剤を腸に直接運び、何回もトイレに行ってキレイにする方法
です。両方とも「何回もトイレに行ってキレイにする」のは同じですので、下剤を飲む方法か、下剤を直接腸に流し込む方法かの違いになります。もう少し詳しくお話します。
下剤を飲む方法
最初に診てもらった病院は、下剤を飲む方の病院でした。この方法は、
①の「モビプレップ」という大き目の袋の中に、
②の下剤が入っているビニールの容器が二つ折りに入っています
ので、その容器に約2ℓの水を入れて、袋の中で薬と水をよく混ぜて溶かしたものを、検査前の数時間前から飲み始めて、何回もトイレに行って腸をキレイにする方法です。
下剤の飲み方
まず、1ℓ分の下剤を飲むのですが、最初の2~3杯はコップ1杯飲むのに15分位をかけてゆっくりと1ℓを飲み干します。そして、今飲んだ下剤1ℓの半分の量の水を追加で必ず飲めということです。
1ℓ飲んだら、500mlの水を飲み、便が透明になるまで再度残りの1ℓを繰り返し飲みます。もちろん2回目も飲んだ下剤の半分の水を飲まなくてはなりません。
2ℓの下剤を全て飲むと、その半分である1ℓ分の水を追加して飲むことになり、全部で3ℓ・・・マジか!笑
ここで妻が我に返り、数時間で2ℓ以上飲むなんて「ムリ~!」と始まりました。
そりゃあそうです。私も飲み物をゴクゴク飲む方ですが短時間で2~3ℓは、ちょっとキツイので妻のムリ~!は頷けます。
このままだと、大腸カメラや~めた~!と言い出しかねない気がしてきました・・・ヤバ!と困っていると、繰り返しになりますが、娘が2ℓ飲まない検査もあるよ~と教えてくれたのです。もう、逃げられない妻の顔をご想像くださいませ!笑
胃カメラで直接流し込む方法
今度は、下剤を飲まない方の病院に行きました。その方法は、胃カメラを使って下剤を直接腸に流し込む方法なのです。この病院では「胃内視鏡的洗腸液注入法」と呼んでいるということです。
胃カメラなどの内視鏡の先端部分※には、対物レンズ(カメラ)の他に、暗い大腸内を明るく照らすライトや、ポリープなどを切除したり挟んだりする処置を行える鉗子が出てくる鉗子口・吸引口、胃の中やカメラのレンズなどを洗浄できるように水や空気を出せる送水用ノズルも内蔵されています。
その送水用ノズルを使い、水の変わりに下剤を入れて胃の奥まで進めた胃カメラから、直接腸に下剤を流し込むという方法です。
この方法は、通常、胃カメラで、胃の検査をした後に胃カメラを使って腸に下剤を流し込み、その後に、大腸カメラの検査をする方法のようです。その日に、胃カメラと大腸カメラの検査ができるわけです。
この胃カメラでの下剤注入方法だと、大量のつらい下剤を短時間に飲まなくてもイイわけなので、楽ちんです・・・が、今度は妻が、胃の検査は「ムリ~!」と言い始めました。笑
どうせ、胃カメラを入れるならついでに、胃の検査もやってもらった方がイイんじゃん!?と説得してみましたが、「ムリ~!」でした。本人の体の本人の検査なので、本人の気持ちは最大限に尊重しないと・・・と思っているので、胃カメラでの胃の検査はやめて、胃カメラを使って腸に下剤を流し込むだけに決めました。
二兎を追う者は一兎をも得ずってあったしなぁ!笑
下剤注入も大腸カメラも麻酔使用で無痛
少量の麻酔薬(鎮静剤の点滴注射)を使用することで、胃カメラを使った下剤の注入や大腸カメラの検査は、寝ている間に終わります。当然、検査中は無痛となり検査直後にボ~っとはしていますが、すぐに目も覚める優れものです。(決して病院の回し者ではありません。笑)
私は、カテーテルで行う副腎静脈サンプリング検査と腹腔鏡下副腎摘出術の経験がありますが、前者は局所麻酔で痛み無し、後者は全身麻酔で寝ている間に終わった手術でしたので、やはり痛みがなく寝ている間に終わってくれるのがイイですよね。術後は大変でしたが・・・笑
まとめ
結局、妻の大腸カメラの検査は下剤を胃カメラで流し込む方の病院に変更しました。しかし、カメラや麻酔(鎮静剤)を使ったりする通常の検査のリスクに加え、胃カメラで一気に下剤を流し込むリスクなどもあるようですので、ご自分の身体の状態を専門のドクターとよく相談して決めることをおすすめします。
どうにか下剤の方法が解決しましたので、次の記事で「検査の流れ」を実況中継(検査室には入りませんが。笑)します。
次の記事はこちらです!
最後までお読みいただき、大変ありがとうございました。
どんな時もポジティブに!の「どんポジ」でした。