脳出血 右半身麻痺体験
1日も早い対策が人生を変える!
高血圧が原因の脳出血で、バタバタと入院してしまいましたが、いったいこれから毎日の生活はどうなるんだろう?・・・と、少し余裕が出てくれば気になってきます。
ベッドに寝たままで、天井をボーっと見てると心配事しか頭に浮かびません・・・なんて、言ってる場合じゃありません。笑!『どんポジ』のポジと言います。
脳出血の麻痺・痺れ対策は、1日も早く!
この時点で私はまだリハビリ専門病院でのリハビリを受けてはいませんが、リハビリを受けた後にだいぶ経ってから後悔したことがあったので、遡って早くお伝えしないと意味が無いので、書くことにしました。
今思うと、私のリハビリ内容はただ動かすことへの単純なリハビリの繰り返しが多かったように思います。動かなかったところが少し動くようになっただけで嬉しくて満足していました。
もちろんリハビリの目指している大きな1つだということは分かっています。私もそれを目指してリハビリを頑張っていました。が、その時の私は、脳出血の麻痺や痺れに対しての知識や情報がまったくなく、右も左も分からない状態でした。
実は、後悔した内容は、痺れなのです。
脳出血を体験して、「命」の次は、歩けるように、手が動くように、お箸が持てるように、でした。生活する上でも最優先したいことで、動かせるようにするリハビリが一番に必要だと思います。ですが、この時点ではあまり目立たない痺れは、歩けるようになっても、お箸が持てるようになっても、一生無くならない性質を持っています。
動かすためのリハビリと同時進行で、痺れに関しても一日も早く真剣に考え、麻痺や痺れの専門のドクターに対策を相談するべきです。特に今はそれほどではなくても、ジワジワと痺れのウェイトが大きくなるかも知れません。(大きくなりました。笑)
回復するのは6カ月まで!?
今後の生活にずっと影響してくるのが、『麻痺や痺れ』です。少し落ち着いてから考えよう!とか、その内、治るでしょ!じゃ、遅いのです。6カ月を過ぎると回復があまり見込めないと言われているので、辛くなってきたから病院に行って治してもらおう、というものではないのです。
将来、麻痺や痺れが想像以上に残り、生活に負担をかけているかも知れません。リハビリ専門の病院でさえ、痺れに対しての具体的なリハビリや知識(学術的な情報)が少ないように感じます。もちろん動かすことで少しは痺れも改善するでしょうが・・・。
今になって調べると、麻痺や痺れに対しての専門的な治療法が他にもたくさんあったのを知りました。
家族のある行動が後遺症に影響?
今、私と同じ体験をした人のご家族の方も、脳出血後に影響する『麻痺や痺れ』が、どんなものか、本人はどんな気持ちで受け入れて向き合おうとしてるのか、ゆっくり見守って下さい。
そして、ご家族の「ある行動」はゆっくりではなく、即座にして下さい。今、今、今の協力がとても重要なのです。逆を言えば、今じゃないと意味がないのです。(いつやるの?今でしょ!古~い。笑)
「ある行動」とは、脳神経外科の先生からも言われたことで、家族が毎日ちょっと空いた時間に、麻痺側の体や痺れている所を撫でたり、さすったり、軽くマッサージをして刺激を与えてあげるのです。もちろん1日何回でも、多ければ多いほどいいのです。たったこれだけです。
刺激が必要!
脳出血後1日でも早い時期に、たくさん刺激を与え続けることが効果的です。その刺激が、自らが神経の修復を促す作用に深く関係するのです。
出血で圧迫されてダメージを受けた神経細胞は、元には戻りませんが、死んでしまった細胞を迂回して新しい細胞を作ってくれる素晴らしい働きが脳にはあるのです。
本人としては、一生続くかもしれない後遺症が軽くなる可能性があるのなら、最優先で絶対に、今やって欲しいことなのです。が、実際には、家族に病気で迷惑も心配もかけているので、毎日毎日マッサージをして欲しい、マッサージして!とは中々言いずらいことです。
一度でも面倒臭そうな顔を見てしまったら、頼めなくなります。今後、麻痺や痺れの状況も変わっていき、ストレスも加わっていきます。それでも本当は言うべきだと思います。後遺症がもし軽くなれば、結局、自分も家族もその方がハッピーなのだから!!!
自発的な家族の理解と協力があれば、痺れや後遺症が軽くなる可能性があるのです。可能なら自分でもマッサージは良いと思いますが、自分でやるマッサージは刺激(効果)がずっと少ないのです。
高血圧に関しては、『基礎からわかる高血圧|怖い思いをしないと実行できない予防ベスト5』の記事で詳しく解説しています。
今日から薬の処方!
今までは、点滴からか直接降圧剤を入れていたようですが、今日からは、錠剤の飲み薬になりました。
アムロジピンOD錠2.5㎎
朝2錠
血管に作用して、血管を広げて血圧を下げたり、狭心症の発作を起こりにくくします。通常は高血圧症、狭心症の治療に使用される薬。
グレープフルーツ果実やジュースは禁止(薬が効きすぎるらしい)
オルメテックOD錠10㎎
朝1錠
血圧を上昇させる物質の働きを抑えて、高血圧症の治療に用いられる。血圧降下剤。
ランソプラゾールOD錠15㎎
朝1錠
薬を飲んで胃がやられないようにするために胃薬も一緒に飲む!薬のための薬?!・・・何かへん!
以上3種類を処方してもらった。
右半身麻痺、まさかこんな時に影響するとは!
ベッドで横になりながら、右足のリハビリも少しずつ始める。夕方N先生の回診後に点滴が取れた。それだけでも、とても楽になったが心電図とかの複数のコードはまだ付いたまま。
入院してから少し便秘ぎみになって困ってる。今までは、尿瓶(しびん)を使っていたが、車椅子で看護師さんに介助されながらトイレに行けるようになった。
ここで右半身麻痺が影響するとは思わなかった出来事が・・・。
車椅子から便器に移る時、右手はあまり力が入らないので(右半身麻痺のため)なるべく左手で介助用の手すりを持って体を支えられるように、まず頭で考えてから移る。ヨイショ!
もちろん看護師さんが一緒に手伝ってはくれるが、あくまでも補助的に支えてもらう。転ばないように。
右手右足が使えない移動は結構しんどいなあ。マジ頭で考えてから動かないと、すってんころりが危ない。でも・・・麻痺が影響して本当に辛いのは移動の動きではなかったのでした。
右半身全体に麻痺があるため、下腹部にも当然麻痺がある。そのため、右下腹部にも力が入らないのだ。
以前のように便器に座っただけで自然に用を足せなくないっているのです。(便秘気味の人も座っただけじゃ出ませんよね!笑)それも、大だけならともかく、小もすぐ出ない。何も考えずに出ていたものが出ない。
立ったままでは、まだ無理なので、取りあえず座って一息つき、それから頑張る。斜めに座ったり、お腹に少しだけ、力(血圧が上がるので息みは禁止)を入れてみたり、色々試してみるけど苦しい感じが続いている。
やっと小の方は、時間をかければ何とかなるようになったのだが、大の方は中々出せなくて、辛くなってきたので、とうとう便秘薬を飲むことにした。薬は、小さくて赤い丸いやつ。名前を忘れました。笑
まさか麻痺でトイレに苦しむとは思わなかった。これから色々影響するのかなぁ・・・。
入院して四日目、主治医の先生から詳しい話が!
主治医のN先生が詳しく状態を話してくれた。
内容は、
と、いう話しでした。いやーよかった! けど、日に日に脳出血の怖さが分かってきた。
私は、一旦退院してからリハビリ病院の空き待ちをするのだと思い、不安を感じていたのですが、リハビリ病院のベッドがいっぱいの場合は、ここの病院で入院しながら待てると聞いて、安心して予約をお願いした。
この状態で帰宅するのは自分も家族もまだ不安がいっぱいだ。でも、少し先が見えてきた。
シャワーが大変
今日の担当看護師さんはHさん!久々のシャワー!
看護師さんが交代する朝晩などは、二人とも必ず挨拶に来てくれる。この日も、『今日担当のHです、宜しくお願いします!』と、ゆっくりしゃべる和やかな感じの看護師さん。
看護師さんはみんな若い!!若いのに本当にスゴイ仕事だと感謝。ドクターも勿論すごいけど、看護師さんたちがいないと何も進まない、何も回らない。すごい!
で、しばらくたってHさんが部屋に来たときに、勇気を出してトイレに連れて行ってもらう。車椅子から便器に移動して、ズボンを下ろすまで支えてくれる。(監視してくれる。笑)
そんな時は、恥ずかしいとかの気持ちはゼンゼンなし。必死一筋!
やっと部屋に戻るとHさんが、トイレに行きたいときも遠慮しないで、我慢しないでナースコールで呼んで下さいネ!と見破られている。ありがとうございます。
いつも忙しく動き回ってる看護師さんをトイレのためにナースコールで呼びつけるのが、なんか悪い気がして・・・。
スッキリ落ち着いて病室にいると、Hさんがまた来てくれた。2時過ぎにシャワーの予約が取れましたよ!!
やった~!・・・でも、心配だなぁ、入れるかなぁ!
と、思ったら看護師さんが一緒に浴室に入って介助してもらいながら入るらしい。これから一人で入れるかどうかをチェックされるらしい。
え~マジか!!風呂だぜー!
でも、考えたら仕事とはいえ若いHさんの方がやだよね。すんません。で、浴室に入ったはいいけど、シャワーもイスがないとダメだー!!つかまらないと立ってられない!でも、ちゃんとイスを用意してくれております。アリガト。
立ち上がるときも、滑らないように手すりをつかまらないと立てない。いや~時間がかかる。一生懸命の言葉にぴったし!!一生懸命シャワーを浴びた。
シャワーを一生懸命浴びたの、生まれて初めて~!!
やっとシャワーを浴びて合格をもらい、次から一人でシャワーが浴びれる!どんな感じかって、
フ~!って、感じ。笑
今日は、タオルやボディソープをHさんに借りたけど、早速、家から持って来てもらわないと。シャワーひとつで嬉しい。
そして、今日ゆっくりだけどほんの少しだけ一人で歩けた!数歩だけどね。笑!自分で感動してしまった。ただ、歩くことだけなのに!!今まで、歩いて感動したこと一度もないし!笑
MRI検査
今日はMRI検査、事前の問診票に右手で一生懸命に書き、検査を受ける。白い宇宙船みたいなデカイ器械のまん中に丸く穴が開いている、そこに、寝てるベッドが動いて入っていく、アレ。です。
MRIの検査は、狭い場所で音が大きいと聞いていて、ちょっと心配。以前、妻がMRIの検査を受けることになり、お医者さんに狭い所とか大丈夫ですか?と軽く形式的に聞かれて、妻は『ハイ、ダメです!』と元気よく答えていたのを思い出す。笑
検査室に入ると案の定、耳栓を渡された。耳栓が用意されてる~!!すご~!耳栓を渡されるなんて、へ~、ホントにすごい音がするんだ!と、ちょい不安。仰向けに寝て、耳栓して、いざドームの中へ。
ゴー、ガチャン、ゴチャン、ブー、ウイーン、たしかに機械音が沢山聞こえる。
ものすごい音を覚悟してたけど自分的には、そんなでもないかな、いや、ぜんぜんOKだ。
寝台がゆりかごの様にちょこちょこ動いているうちに、少し眠くなってしまって一瞬落ちた。
終わってドームから帰還すると、技師の方が大丈夫ですか、音は大丈夫でしたか?ハイ大丈夫です。少し眠くなったので寝ちゃいましたと言うと、珍しがられた。
MRIの撮影が無事終了!
脳の出血画像
N先生が画像を見ながら説明をしてくれた。
【入院した日のCT画像】
最初の画像は入院した25日のCT画像です。『出血があった場所がここです!』頭の画像に白く見えるところがあり、そこが出血した所ではっきりと白く映っているのがわかる。
【入院5日目のMRI画像】
次の画像は入院して5日目のMRIの画像、入院した日の25日の画像と比べると、白く映っている部分がぼわ~っとなって薄くなってきた。これが自分の頭の中の写真かぁ!!よくテレビでレントゲン写真を見るワンシーンのようで、何かピンとこない。顔も写ってないし!
【正面からの脳の血管画像】
最後の画像は、正面から写した脳の血管画像です。『新たな出血ヵ所はなく血管もきれいですよ。』とドクター。ミミズみたいなやつが血管!いや、もやし!?どっちが似てるかなぁ。悩むな~! そこ!?
でも安心した。これも、自分の頭の血管のMRI画像です。何しろN先生と話すと、いつも気が休まり安心する。N先生はたぶん30代で独身。人としての温かさや思いやりをもっている本当にすばらしい先生。で、カッコいい、イケメン先生ときてる。
看護師さんと話したら、あの先生人気なんですよ!と。老若男女に人気があるらしい。ホントN先生が主治医でよかった。
4月1日、病室を出される!
エイプリールフールじゃなくて、本当の話し!病院でエイプリールフールをやられたら、チョット怖い!笑
夜に急患で先月の25日からお世話になってた個室の重患室から、4人部屋に移動。出ていけー!と言われて、出されたわけじゃありません。
看護師さんが事情を説明しに来てくれて、部屋を移動させてもらってもいいでしょうか?と申し訳ない顔でお伺いをたててくれた。何てやさしいんだろう!気を使ってくれて!
もちろん急患なので部屋を移動します。ロッカーごと、何から何まで全部そのまま移動するらしいので、楽ちんな引越し。
フッと思った、もしかしたら自分が入院した時も誰かに移動してもらったのかもしれないよな、と。
でも、広い1人部屋に慣れちゃうと4人部屋は 狭くて、うるさくて!イビキもちょっとした音も、気になる!マイッタなぁ!!贅沢ですみません。
今日から薬が増えた!!
減らしたい薬が増えてしまった!血圧がまだ安定しないので薬でコントロールするしかない。残念!
ニフェジピンCR錠20mg
朝2錠
夕1錠
3錠だから、60㎎か!この薬は1日MAX80㎎らしい、やばい~!!!あと1個!
血管に作用して、血管を広げて血圧を下げたり、狭心症の発作をおこりにくくして、通常は高血圧症、狭心症の治療に使用される薬。グレープフルーツ果実やジュースは禁止(薬が効きすぎるらしい。アムロジピンと同じだなぁ。
オルメテックOD錠10mg
朝2錠(28日から1錠増えて、2錠になってしまった。)
血圧を上昇させる物質の働きを抑えて、高血圧症の治療に用いられる。血圧降下剤。
アトルバスタチンOD錠10mg
朝1錠
体内でのコレステロールの合成を抑えて、血中のコレステロールの量を下げる働き。(少し、コレステロール値が高かったみたいだなぁ)
ランソプラゾールOD錠15mg
朝1錠
胃薬。他の薬による炎症の再発を抑える薬。
まとめ
- 麻痺と痺れは一日でも早くリハビリを行えば、必ず軽減する。
- 麻痺と痺れの回復に、一日も早く家族の協力が効果大。
- 回復は6カ月以内を重点に。
- リハビリは辛いけど、後で少しでも軽くなれば、その方が数倍も楽。
- ベットの中でも、病院の廊下でも、どこでもリハビリはできる。
- 自分がしっかり治す気持ちを持続してリハビリに向き合う。(自分主動)