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こんにちは、専門的な内容をかみ砕き「わかりやすい解説」を目指す「どんポジ」です!
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「副腎の病気」が、脳出血や心不全に直結する場合があります!

副腎の病気ブログロゴ

皆さん!副腎の病気ってご存じですか?

脳出血・心不全・脳梗塞・腎不全・糖尿病・失明・心肥大・骨粗鬆症こつそしょうしょう・悪性腫瘍・高血圧・・・!どれもこれも、ご遠慮したい病名ばかりですが、これ全て副腎の病気からの合併症の名前なのです。

恐ろしい病名ばかりを羅列して、不安をあおっているわけではございません。副腎の病気を発症したからといって、みんながみんな、このような恐ろしい病気になるわけではありません。

だからといって、絶対にならないわけでもございません。スミマセン、笑!

何を隠そう私は、副腎の病気が原因で脳出血を起こしてしまった一人なのです。特に持病があったわけでもなく、特別な既往歴もなく、子ども3人、妻1人(笑)の、どこにでもいるような、がむしゃらに働く善良(たぶん)な一市民だったのですが、いきなり脳出血です・・・笑。

後から、脳出血の原因は、副腎の病気である「原発性アルドステロン症」だとわかったのです・・・遅!

不安を煽るのではなく、事前に知っていて、ちょっと気をつけたり、ちょっと早く治療をしていれば、恐ろしい体験をしなくても回避できることもある、ということを知ってもらいたいと思っています。

私も、順番が逆で原発性アルドステロン症が先にわかっていたら、治療ができて脳出血にはならずに回避できたのです。自分にはそのような大それた病気は起こるはずがないと根拠もなく思っていたのですが、いざ大病をしてしまうと、有無を言わさず、その瞬間からすべての時間が止まり、人生が変わります。

今日は、副腎の病気を掘り下げ、一人でも多くの方が、せめて私の体験した脳出血だけでも回避できればイイなと思っています。『どんポジ』のポジといいます!

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副腎の病気

副腎の構造(下図参照)は、中央部分の「髄質」と周辺部の「皮質」からなります。働きは、それぞれ生命維持に欠かせない多くの「髄質ホルモン」と「皮質ホルモン」を分泌し、体内のバランスを一定の状態に保っています。

そのため、副腎の病気もホルモンに関係しており、例えば、副腎にできた腫瘍が原因でホルモンが増えすぎたり、不足していることで起こる病気なのです。そして、その結果発症する病気は、そのホルモンによって異なります。

副腎の断面図画像

副腎の病気は主に次のようなものがあります。( )内は病気に起因する「ホルモンの名前と増減」です。

  1. 原発性アルドステロン症(皮質ホルモン:アルドステロンの過剰)
  2. クッシング症候群(皮質ホルモン:コルチゾールの過剰)
  3. 褐色細胞腫かっしょくさいぼうしゅ(髄質ホルモン:カテコールアミンの過剰)
  4. 副腎皮質機能低下症・アジソン病 (皮質ホルモン:コルチゾールの減少)
  5. 先天性副腎過形成(皮質ホルモン:糖質コルチコイド)
  6. 副腎性器症候群(皮質ホルモン:コルチゾールとアルドステロン減少、アンドロゲン過剰)

珍しい名前ばかりですので、初めて聞く病名が多いかも知れません。

1つずつわかりやすく簡単に解説していきます。

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原発性アルドステロン症

以前は障害者総合支援法の対象となっていた原発性アルドステロン症は「アルドステロン ホルモン」が過剰に分泌したことによって起こる病気です。病名にはそのホルモンの名前であるアルドステロンが付いています。先述しましたが、私が脳出血を起こした原因の病気です。

アルドステロンの分泌が多いことで、高血圧の合併症が起こります。この高血圧は原因(アルドステロン)がハッキリしている二次性高血圧であり、8割から9割の方に起きる一般の本態性高血圧よりも高率で脳卒中・心筋梗塞・腎不全などの合併症が起こります。ハイ、起こりました。笑!

脳卒中は約4倍、心筋梗塞では約6倍の確立が上がるという報告もあります。一般の高血圧よりも恐ろしい二次性高血圧なのです。

現在は治療法が確立されていますので、私も完治できました。しかし、この原発性アルドステロン症が原因で起こる高血圧と、一般の高血圧の症状はほぼ同じですので、実際は二次性高血圧なのに見落とされて、一般の本態性高血圧の治療しかしていない爆弾を抱えた人たちの割合が、全体の10%とも20%ともいわれています。

原因が違うので、本態性高血圧の治療をしていても、恐ろしい二次性高血圧は治らないのです。知らず知らずのうちに、常に爆弾を抱えている状態なのです。

現在高血圧症の方は、一度原発性アルドステロン症を疑った検査を受けるべきと切に願います。ダメもと?でイイわけですので、爆弾があるかないかの白黒を調べて下さい。

取っ掛かりは、簡単な血液検査でOKなので、手軽です。もし原発性アルドステロン症だと事前にわかれば、私のように脳出血を回避できる可能性がとても大きいということです。原発性アルドステロン症である確率はとっても低いのですが・・・笑!

私は脳出血の後に原因が原発性アルドステロン症だとわかったので・・・。ちょっと遅かったぁ!ですが、原発性アルドステロン症が見つかり、元から根治できたので、爆弾を取り除けてホントに良かったと思っています!笑。

治療は、腫瘍の摘出と薬剤投与がありますが、私は左の副腎ごと腫瘍を摘出し完治しました。脳出血の後遺症はありますが・・・笑!

クッシング症候群

指定難病(75)です。副腎皮質ステロイドホルモンの1つである「コルチゾール ホルモン」が過剰に分泌することで起こる病気です。満月様顔貌まんげつようがんぼう(ムーンフェイス)や中心性肥満などの特徴的な症状があります。

病気の進行が進むと感染に弱くなり、細菌が血液に入って重度の感染症から敗血症で命を落とすこともあります。また、心血管疾患リスクが上がり、高血圧、糖尿病、骨粗鬆症などの合併症も発症します。

治療は、腫瘍の摘出と薬剤投与があります。

褐色細胞腫

副腎から神経伝達物質の総称である「カテコールアミン ホルモン」が過剰に分泌することにより発症する病気です。重度の高血圧動悸、パニックが起こります。逆にカテコールアミン不足すると精神的なエネルギーが下がりよくうつ状態を引き起こします。

カテコールアミンは、副腎髄質から分泌される、アドレナリン、ノルアドレナリン、ドーパミンの総称で、副腎髄質から分泌されるホルモンの約80%がアドレナリンです。

治療は、腫瘍の摘出と薬剤投与があります。

副腎皮質機能低下症・アジソン病

指定難病(83)です。副腎皮質ステロイドホルモンの1つである「コルチゾール ホルモン」の不足により起こる病気です。顔、肘、爪の皮膚に黒い斑点や、口、陰嚢いんのう、乳首などに青い斑点などアジソン病に特徴的な色素沈着が起こります。

全身倦怠感、筋力低下、起立性低血圧、無気力、低血糖、脱毛などの症状があり、原因は自己免疫反応、感染症、がん、などの病気があります。

治療は、不足ホルモンの補充が必要で、治療が遅れれば生命にかかわります。

先天性副腎過形成

指定難病(81)です。副腎皮質でホルモンを作る酵素が生まれつき弱いと「糖質コルチコイド ホルモン」を充分に作ることができずに、副腎が腫れて(過形成)きます。糖質コルチコイドが不足した場合に生まれつき副腎が腫れる病気が先天性副腎過形成です。

低血糖、低血圧、低カリウム血症、高カリウム血症などの症状があります。

治療は、不足ホルモンの補充が必要です。

副腎性器症候群

「コルチゾール」と「アルドステロン」減少し、男性ホルモンの「アンドロゲン ホルモン」過剰に分泌したことで起こる病気です。

成人男性の場合は特に目立つ症状はありませんが、特に女性および幼少児は、性器が男性器のようになり、声が太くなり、成長と共に毛深くなり、女性が男性化してしまうことがあります。

発症すると男女とも早い段階で成長が止まります。女児に男性的な性器の形が見られる場合は、手術で外見を修復します。

一般的な治療は、生まれつき不足しているコルチゾールやアルドステロンを補う治療でアンドロゲンの過剰分泌を治すことができます。副腎腫瘍が原因の場合は外科的な摘出となります。

副腎髄質ホルモンは「うつ病」や「パニック障害」にも作用していた

まとめ

こうして見ると、副腎が作るホルモンは、本当に生きていくために必要なホルモンだということがよくわかってきます。

ホルモンバランスの乱れが起因する副腎の病気も、まだまだ多くあります。直接命にかかわる脳卒中や心不全から、精神不安定、疲れが抜けない疲労など、様々な影響を及ぼし、その合併症も怖いものです・・・が、私のように完治もありです。

取りあえず、血圧が高い方はかかりつけ医で簡単な原発性アルドステロン症の血液検査をしてみませんか?繰り返しになりますが、確率はとても低い病気なのですが・・・笑!

最後までお読みいただき、大変ありがとうございました。
どんな時もポジティブに!の「どんポジ」でした。

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「副腎摘出すると」&「なぜ副腎を摘出する」を、体験解説
副腎に腫瘍ができると副腎ごと腫瘍を摘出することを勧められます。私も副腎ごとスパッと取ってしまいましたが、とても疲れるようになってしまいました。今日は副腎摘出を悩んでいる方にも術後の状態やなぜ副腎を摘出するのかなどを体験を含め解説します。

 

参考文献
一般社団法人 日本内分泌学会 先天性副腎過形成症
難病情報センター クッシング病
難病情報センター 内分泌疾患分野 褐色細胞腫
KOMPAS 副腎腫瘍
東京女子医科大学 高血圧・内分泌内科
すぐわかる【原発性アルドステロン症】実例を交えた体験談解説

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