原発性アルドステロン症の術後に腎機能の予備能力が低下しています。副腎を1つ取ったのが原因だと心配なのですが、腎機能改善のための3つの注意点を専門のドクターから聞いたので、これ以上腎臓に負担をかけないように気をつけるつもりです。
原発性アルドステロン症の治療で副腎の腫瘍を摘出するため、お腹に4か所の穴を開けての腹腔鏡下副腎摘出術(早口言葉の練習にどうぞ!笑)を行いました。
左の副腎を腫瘍ごと丸々取りました。術後の不安はあったのですがバッサリ全摘です。で、クレアチニンがちょっとちょっとで、ちょっと不安です。『どんポジ』のポジといいます。
『腹腔鏡手術3か月目|肩の痛みで腕が上がらない|PA体験30』の続きになります。
腎機能低下
1月18日
本日、手術をしてから2回目の診察で、先日の検査結果を聞きに大学病院にやって来ました。因みに手術日は昨年の9月28日です。
待合室に行くと、人人人!今日は、混んでるなぁ!いつも混んでるんですが・・・笑。予約時間を少し過ぎたところで名前を呼ばれた!
おっ、混んでる割には早いんじゃン!『ハーイ!』と挙手!
いつもなら、何番の診察室へどうぞ!なんだけど、今日は担当のG先生が診察室から出て来てキョロキョロして、挙手の私を見つけてくれた。
お互いに近づいて『どうも、どうも』のご挨拶!で、どうしたのかと思ったら、診察室がいっぱいなので違う部屋を使うらしい。診察室が足りない?!こうゆうこともあるんですね!
妻と私は、G先生の後を例のごとく背後霊のようにくっついて行き、見知らぬ部屋に誘導されました。診察室よりも静かでこっちの方がいいじゃん!って、思ってたらG先生、
G先生
手術した外科の方は卒業になったみたいですね?と、言いながら、パソコンで私のデータを呼び出している。
今は、パソコンさえあればどこの部屋でもデータを見れるわけですね!すご!
私
はい、この前の内分泌内科の検査の日に泌尿器科の診察も受けて、術後の様子も全く問題はないとのことで、一応終わりになりました。
G先生
それは、良かったですね!良い徴候ですね!では、ここのところの血圧を教えて下さい。
毎日、自分で記録している自作の血圧張をいつものように見てもらいながら、高い時で140台、低い時は110台、いつもは130前後で、朝、下の血圧が90を超えて少し高めの日が増えていることを伝えると、先生曰く、
G先生
人間は不思議で、朝の血圧が高くなるんですよ!目覚めさせようとしてなのか、これから動かなければいけないからなんでしょうかね。朝、午後、夜を比べると、朝が比較的高い人が多いんです。
下の血圧は、血圧がよくなって安定するまでは、どうしてもタイムラグがあります。長い間、血圧が高かった時期があると、特に下は最後まで下がりずらいところがあるんです。
ただ、上の血圧をちゃんと下げてあげて、その後、下の血圧も手当てすれば問題ありませんのであまり気にしないで大丈夫です。ポジさんは140とか出ても120とか110とかでいい感じですね。冬場は高めになりますので、この時期でこれぐらいで治まっていれば上出来だと思います。
ですよね!薬が効いてるってことですよね!薬を飲まないでこれならいいんだけどなぁ!でも、脳出血で入院してしばらくは、薬を使っても血圧のコントロールができなくて、どんどん薬の量が増えたことを考えれば、まっいっか!上出来!
G先生
ホルモン(原発性アルドステロン症のアルドステロンホルモンのこと)の方も改めて見て確認してみましたが、治ったままで変わりはないので、アルドステロンは消えています。予想はしてましたがちゃんと消えてくれていますので、原発性アルドステロン症はちゃんと治ってます。
副腎からたくさん出ていたアルドステロンホルモンは、術後から正常の数値に戻ったままということですね!手術したかいがあったな!とりあえず、原発性アルドステロン症は治った!完治~?笑
クレアチニンは下がる?
私
少し高かったクレアチニンはどうですか?
G先生
原発性アルドステロン症の人は見かけ上、クレアチニン値は少し下がってしまうんです。手術で副腎を取って治ると一過性で上がることがありますが、今回の検査での数値は1.28で、少し高めですが、前後の検査での変化がもうあまり変わってないので、今後血圧もコントロールを続けていれば、微変動はあっても大きくは動かないと思います。
腎臓が痛んでる?
ポジさんの場合は、病気が治る期間までの間が長かったと思われるので、年齢の基準値よりは確かに腎臓が少し痛んでしまっているようですが、通常の生活を送るのには何の支障はありません。
私は以前、腎臓は一度悪くしたら自然には治らないと聞いたことがあって、ここの病院のクレアチニンの基準値が0.60~1.00だったから、私の数値の1.28を少し気にしてましたが、そんなに神経質にならなくてもよさそうなのでで安心しました。
腎臓の予備能力に不安
G先生
何ら問題は無いのですが、まだまだ腎臓にはこれから何十年か働いてもらわなければいけないので、少し気にかけていてもいいと思います。繰り返しになりますが、生活を送るのには全く問題は無いのですが、予備能力に少し不安があるということです。
えっ!予備能力?普段の歩きは問題ないけど、走るとハァハァするってこと?
腎機能改善のための3つの注意点
G先生
これから、まだまだ動いて働いてもらいたい腎臓なので、あまり腎臓に負担をかけない方がいいのです。腎臓に負担をかけないようにする方法は、
- 脱水を防ぐ。
- 薬の飲み方に気を配ること。
お医者さんに行く時には、この血液検査値を見せて、少し腎臓の予備能力が落ちてることを伝えれば、そこのドクターが風邪薬や他の薬を出すときに、腎臓に合わせた処方をちゃんと調整をしてくれます。 - 特に痛み止めはたくさん飲むと腎臓を痛める。
鎮痛薬、解熱剤、などの飲み方は少し控えめにした方がいいです。例えば、ポジさんの場合、かかりつけの先生に、肩の痛み止めとしてロブ錠を朝昼晩1錠ずつ、1日3錠を先日処方してもらったと聞きましたが、そういう時に1日3錠を2錠にしてもらった方がいいんです。
普段気を付けることは、1.の脱水を防ぐことですね!あと薬ですが市販薬の手軽に飲める痛み止め、歯が痛い、頭が痛い、肩が痛い、関節が痛い、筋肉痛、などなどの薬を安易に飲まない方がよさそうです。
私
左の副腎を取ったので左の腎臓に今後負担はかかりますか?
G先生
副腎も腎臓も一緒で、1つあればまったく普通の働きをやってのけるので心配いりません。脱水を防ぐには、一日に食事以外で水分を1リットルぐらいは飲んで、汗をかいたらその分多く摂るという感じで水分を摂ってください。
でも、飲みすぎると食欲が低下したりするのであまり飲みすぎないように気をつけた方がいいです。特にサウナとかは脱水にさせるようなところなので、私はあまりお勧めはしません。
昔は、たまにサウナに入って熱いのをガマンして汗をふき出させて水風呂にドボンと入って、気持ちイ~!とか言っていた自分が、今は信じられない!!!笑
原発性アルドステロン症、完治
術後の様子も問題なし、内分泌内科の数値も問題なしで、原発性アルドステロン症は完全に治りました。かかりつけの女医先生が見つけてくれて、検査して手術して長い(?)道のりでしたが完治です。
今後は、かかりつけの先生にバトンタッチはするけど、もちろん何かあればデータもすべてあるので詳しく診ますので安心して下さいとG先生。
G先生の内分泌内科としても、原発性アルドステロン症は完治したので、今日が最後でいいということになりました。
嬉しいことなのに、なぜかまた寂しいお別れです。感謝をこめて病院をあとにしました。
本当の心配はここから!
手術を決心する前から一番心配していたのが、副腎を取っちゃったら体調が崩れたりしないかの心配でした。
ドクター達は、副腎は2つあるから大丈夫と皆さん安心させてくれるのですが、副腎を取った後に調子が悪いからといって、『元に戻してくれ~!』と、わがままを言えないので、その点が一番の不安材料です。
今まで高度な技術を要する検査や手術でミスもなく(たぶん!笑)感謝していますが、術後のこれからどんな変化や生活に影響が出てくるのかが大事なところなので、今後も続けてお伝え致します。
まず、術後に変化が出た極端な疲労と両腕が上がらなくなった症状がありました。ちょっと動くと極端にすぐ疲れてしまうという症状は、入院の疲れから来てるのかもしれないので、長いスパンで見て行こうと思います。
この疲れが副腎を取った後遺症でずっと続くのなら、仕事の復帰は難しいと思えるほどですが、これから体力も付けて頑張ります。ポジ~!
両腕が上がらなくて痛みがある症状の方は、まず同じ大学病院内の整形外科でレントゲンを撮り、続いてMRIを撮ったので、次はその結果からお伝え致します。
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【原発性アルドステロン症|私は手術を選択】治療法とリスク体験解説