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【原発性アルドステロン症|私は手術を選択】治療法とリスク体験解説

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原発性アルドステロン症の治療法は薬物治療と手術があります。状況によっては薬物治療しか選択できない場合がありますが、多くはどちらかを選択する難しい決断を迫られます。『どんポジ』のポジといいます。

一般的にドクターからは手術を勧められますが、高度な技術を要する腹腔鏡(ふくくうきょう)手術のリスクを考えると、とても悩む要因になります。

原発性アルドステロン症の原因である副腎を摘出する場合、現在ではほとんどの病院がお腹に数カ所の穴を開けて行う『腹腔鏡下副腎摘出術』で行います。

薬物治療は一生飲み続ける必要があるので副作用なども不安材料の1つです。何れにしても自分の身体のことなのでよく考えて、納得してから結論を出したいと思います。

今日は、その両方の治療法によるリスクはどのようなことが考えられるのか?を、私の実際の体験を含めた内容で解説いたします。そして、治療方法を決断する前に私が悩んだ内容ベスト12も公開します。

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治療法とリスク体験解説

治療方法は、手術と薬の2通りがあります。

1.手術治療の場合

腹腔鏡手術で行います。

①左右どちらか片方の副腎に腫瘍がある場合は、泌尿器科担当で腫瘍を副腎ごとスパッと手術で摘出します。副腎の全摘です。

腫瘍が無くなれば高血圧症も50%~70%で改善するといわれています。

しかし、原発性アルドステロン症とわからずに長い期間放置した状態の高血圧だった場合や、一般の本態性高血圧を合併している場合は、高血圧が残ることがあります。

手術をすれば、誰もが高血圧が治るというものではありません。

高血圧について詳しい記事があります。こちらです!基礎からわかる高血圧|怖い思いをしないと実行できない予防ベスト5

・私の場合、手術前には過剰に出ていたアルドステロンやレニンの数値は、術後3か月頃の血液の再検査でも正常値内に安定しています。原発性アルドステロン症は治ったということです。

血圧は術前も降圧剤を飲んでいて、術後も飲んでいるので数値としてはあまり変化はありませんでした。平均130位です。

②手術は、開腹手術よりも術後の痛みが少ないことや術後の回復が早いといわれている腹腔鏡手術で行います※1.技術的なリスクが伴います。

腹腔鏡手術は、お腹の3~4か所に数㎝の穴をあけ、切ったりつかんだりする道具などが棒の先に付いている鉗子(かんし)やカメラなどの器具を穴から入れ、カメラからのお腹の中の映像を大きなモニターを見ながら手元の鉗子を操作して行う手術です。

腹腔鏡手術は、お腹に炭酸ガスを注入し膨らませて手術をしやすいように作業スペースを作るのも特徴のひとつです。全身麻酔です。痛くありません。早寝大会があれば絶対に優勝できるほど、速攻のおやすみなさいです。(でした!)※2.全身麻酔のリスクがあります。

・私の場合、お腹に開けた穴は4か所で上から、約2.0㎝、3.0㎝、1.7㎝、1.5㎝の傷があります。上から3番目の穴には最後まで管(ドレーン)が入っていて、体内の不要な体液などを排出していました。原発性アルドステロン症【意外と大きい腹腔鏡手術の傷跡と位置画像】24に、傷の大きさと、どこからどんな手術器具を入れたかがわかる画像があります。
・手術自体は全然痛くありません。全身麻酔が効いていて寝てるだけなので・・・が、が、が、術後の痛みはちゃんとあります。痛み止めはとても強い薬で、○○中毒になったり、警察が摘発したりする薬の一種です。フェンタニルという鎮痛剤です。病院での取り扱いも厳重なのがすぐわかるほどでした。こわ!

・手術が終わり麻酔が切れて病室に戻ると看護師さんがナースコールのようなボタンが付いているものを私の手に握らせてくれて『痛みが我慢できないときはこのボタンを1回押してくださいね!』と、明るく元気に教えてくれた。

ボタンを押すと看護師さんがダッシュで来てくれる・・・わけじゃなくて、『ボタンを押すと、痛み止めの薬が通常より多く出て、体に入るようになっていますので!痛かったら押してくださいね!』と、ニコニコして教えてくれた。

笑顔で少し痛みが和らいだような!ありがと!笑。結局ボタンは一度も押さず、規定量でしのいだのですが、この痛み止めと全身麻酔の副作用の吐き気がチョーきつくて、まいりました。

その日は、1日ずっと辛い吐き気が続き、ベッドでウ~ウ~言って、へばっていました。夜中も看護師さんが何回来てくれたか覚えていません。ホントに天使でした、忘れません!私と一緒で海が大好きな看護師の、Oさんでした!ありがとう!

※1、※2とそれ以外の、手術のリスクによる副作用や合併症の詳しい内容を、腹腔鏡手術とは|知ると怖い8つの合併症|PA体験解説19で解説していますので、ぜひご覧ください。
 
 
手術に関する詳しい記事と画像は、体験記シリーズをご覧くださいませ。

腹腔鏡手術の副作用?炭酸ガスが痛い!

私が腹腔鏡手術をした翌日、レントゲンを撮るので車イスに乗せられ、看護師さんに押してもらったのですが、その時の車イスの振動で左の肩が急に痛み出しました。

右手で左肩を抑えながらイタイイタイ!看護師さんもどうしたんでしょうかね?と原因不明の様子。しばらくして少しずつ和らいできたのですが、原因が分からないようなので自力で色々調べてみたら、それらしい原因があったのです。

それは、腹腔鏡手術の時にお腹に入れた炭酸ガスが術後に抜けきれずに、肩の方に回ったり、炭酸ガスが皮下にとけ込むという、皮下気腫が原因のようでした。痛かった!!その後は痛み無し!

2.薬での治療の場合

①アルドステロン拮抗剤(きっこうざい)の服用です。

アルドステロンホルモンの作用を抑え込む薬で治療をしますが、アルドステロン値は下がりません。原発性アルドステロン症の合併症は危険なので薬の治療は一生続けることになります。

私は、原発性アルドステロン症の危険な合併症による高血圧が原因で、脳出血を起こしてしまいました。原発性アルドステロン症が原因とわかったのは、脳出血をやった後でした。もうちょっと早くわかってたらなぁ!笑

いきなり脳出血、字が書けないぞ~!の、リアル内容です。『脳出血【突然!三つの初期症状|見逃すと大変】脳出血入院体験記1

両方の副腎が腫れていた場合は、手術で二つとも副腎は取れないので必然的に薬物治療になります。もちろん、手術が嫌な方も薬物治療です。

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納得して決める治療法

特別な状況がなければ、自分の体ですので自分が手術か薬かを選択できる状態です。・・・が、もし先生から相談もなく、『じゃ、手術しますので!』と言われたら、『ちょっと待ってよ!』と、ちょっとだけ感じるかもしれません。

しかし、先生からどちらにしますか?と、患者ファーストのように優しく聞かれても専門知識がない自分が判断するのは、と~っても難しいことです。
いずれにしても、ここは自分の中での不安や疑問点を先生に聞いたり、調べたりして最終的には自分が納得して判断するしかありません。悩む~!!!

 

・私の場合、結論から申しますと手術を選択してバッサリ取って頂きました。が、悩みました。とてもです。ちょーです。

これは私個人の悩みです。ハッキリ言って何が正解か今はわかりません。ですが、私は『今が一番良い』という考え方を昔からしているので、今回も、手術の選択をした『今が一番』と前向きに考えています。もし、薬を選択していれば、それが一番と私は考えます。『どんポジ』のポジ~ですから!笑

以下、結論を出す前に悩んだ事をまとめてみました。

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私の悩んだこと!ベスト12!

薬か手術か!私の悩んだこと!ベスト12!を公開しちゃいます!笑

薬にしようかな?

①手術をしたら高血圧の薬は少し減るかもしれないけど、完全に高血圧が治るとは言われないから。

②腹腔鏡手術は高度な技術を要するといわれている分、リスクがあること。他の臓器への損傷など、たまにニュースで記事になってて不安だから。

③一般的な手術への合併症と同じ全身麻酔、気胸、腸閉塞、創感染、輸血などへの不安があるから。

④副腎って2つあるから1つ取っても大丈夫ですよとドクターも言うし資料にもあるけど、2つある臓器にはちゃんと意味があるんじゃん?って思っちゃうから。

⑤取り除く副腎の下にある腎臓に負担がかかるのか?未知の不安があるから。

⑥手術で副腎を取ったら、元には戻せないから。

⑦手術は成功しても、副腎を取ったあとの経過状態の追跡データを病院や学会は持っていないこと。(現に、手術をした大学病院から私に追跡調査は今のところありません。)手術で副腎を取ったあとに体調を崩して仕事に影響が出た人がいるらしいこと。らしいです。不確実な話しですが気になるから。

手術にしようかな?

⑧副腎と一緒に腫瘍を取れば完全に病気の元(原因)を取れるから。

⑨手術をしたら高血圧の薬が少しは減るらしいことと、状況によっては高血圧が完全に治るかも知れない期待が大きいから。

⑩薬の治療はずっ~と一生、薬を飲むことになるので副作用も心配。薬を飲まなかったり放置した場合は合併症の頻度は高くなること。原発性アルドステロン症で脳出血を経験したので、もう大病は経験したくない~!から。

⑪副腎を全摘ではなく腫瘍だけを取る手術も一部であるらしいが、難しい手術だということと、再発の可能性が0ではないらしいこと。2回も手術はヤダから全摘!

⑫腹腔鏡手術自体は体に負担は少ない手術で入院日数も短く、術後の回復や復帰が早いから。

まとめ

以上、私が悩んだことベスト12を書き出しました。

結果、私は手術を選んだのですが最後まで気になったことは、副腎を取ったあとに体調が崩れて生活や仕事に影響したらどうしようという不確実なことと、原因である腫瘍を抱えたまま薬を一生飲むことに抵抗があったことです。

100人いれば、100人顔が違うように、考え方も気になる部分も人それぞれだと思います。私は、自分が納得して前向きになれることが健康(回復)への第1歩かもしれないなぁと感じちゃいました。

どんな時もポジティブに!』のポジでした!

手術に関する詳しい内容はこちらから始まります!
 
 
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