知れば知るほど「食品添加物は危険」に一票を入れたい結果になってしまいました。
その理由は、前回の記事「食品添加物は危険?立場で変わるメリットとデメリット」で調べた結果、国が認可した食品添加物の中には国民の健康よりも優先されたと思われる不透明な認可もあるからです。
日本では、収穫後に使われる「ポストハーベスト農薬」は禁止されています。当時アメリカからの輸入柑橘類に、OPP(オルトフェニルフェノール)、TBZ(チアベンダゾール)、イマザリル(エニルコナゾール)などのポストハーベスト農薬が検出され、当然その柑橘類はすべて日本で売ることができませんでした。
しかし、その後、禁止されていたアメリカからの輸入柑橘類が店頭に並ぶようになったのです。
えっ!なぜ・・・? チョットだけ考えて見て下さい!!!
ピンポーン、正解です!アメリカからの強い圧力で、日本は同じものを農薬ではなく食品添加物として認可してしまったのです。
ポストハーベスト農薬はダメだけど、食品添加物ならイイよ!と・・・、堂々と日本で売られるようになったのです。
「農薬」から「食品添加物」に分類だけが変わっても、健康被害は同じですよね!
コレって、不透明バリバリ感!笑。
食品添加物の中には動物実験で発がん性が強く疑われたり、胎児に障害をもたらす害(催奇形性)が認められたとして使用を禁止する国々があっても、日本は使用が認められている食品添加物がたくさんあるのです。
コレも、バリバリ!?
私たちは、どうすればいいのでしょうか?
今も食品添加物が減るどころか増加傾向にあるのはなぜでしょうか?外圧、経済、業者・・・などの優先もさることながら、私たちが、今の生活を大きく変えることも難しいという理由も一因です。
だからといって諦めて、危険かもしれないと不安を感じながら、子供や大切な人と食事をするのもやるせない気持ちです。
ならば、少しでもできることを、1つ1つ始めてみませんか?『どんポジ』のポジといいます!
家族を守る3つの対策
スーパーに行けば、食べ物はたくさん並んでいますが、実際にご家庭で食べている食品はそれほど種類は多くはありません。
家族が好きな食材やお菓子は、ついつい同じ物を買ってしまいますし、調味料やお味噌など、常備している物って結構、決まっているご家庭も多いようです。そこで、対策です。
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1.食品添加物の多さをチェック
この名前の○○〇食品添加物は危険だとか、安全だとか、細かいところは置いといて、何しろ食品添加物が多く使われている商品なのか、少ない商品なのか、だけをチェックします。似ている商品といくつか比べてみるとわかります。
1度に全ての食品をチェックするとなると、チョット大変・・・イヤ、とっても大変ですので、まずは子供のお菓子からチェックしてみるとか、気になる食材から少しずつチェックするのがコツです。
商品の裏側には、小さい字でいっぱい原材料や食品添加物が表示されています。新しい表示に変わったので、スラッシュ(/)後の食品添加物の多さがすぐわかるようになりました。こちらで新し食品添加物の表示の見方など詳しく解説しています。 スーパーで添加物の多さが一目でわかる表技!食品添加物表示
好きな物は良く食べる物で、それだけ同じ食品添加物が体に沈殿していき、体に影響する度合いが強くなるということです。よく食べる物ほど、少しでも食品添加物の少ない食品を選びましょう。
2.特に危険な添加物を避ける
特に危険な添加物を選ぼうとしても、とても多くの添加物になってしまうので、ここでは4つの添加物を選び、それぞれ3つの内容をわかりやすく解説します。
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- どんな食品に多いのか、一般的に使われている商品例
- 毒性の指摘(危険性)とされている内容
- 危険な根拠といわれている内容
亜硫酸Na(ナトリウム) 発色剤
こんな食品に多い | コンビニ食(弁当、おにぎりなど)ハム・ソーセージ・ベーコン・サラミ・いくら・筋子・明太子・たらこ |
毒性の指摘 | 発がん性・遺伝子損傷・染色体異常・吐き気・下痢・嘔吐・血圧降下 |
危険な根拠① | タラの卵や肉に多く含まれるアミンという物質に反応して、強い発がん性物質であるニトロソアミンに変化します |
② | 「ハムやソーセージなどの加工肉を1日に50g食べると、大腸がんになるリスクが18%高まる」と2015年10月世界保健機関(WHO)の国際がん研究機関で発表 |
OPP・TBZ・イマザリル 防カビ剤(農薬)
・OPP(オルトフェニルフェノール)・TBZ(チアベンダゾール)・イマザリル(エニルコナゾール)
こんな食品に多い | 輸入柑橘類。オレンジ・グレープフルーツ・レモン |
毒性の指摘 | OPPは発がん性、TBZは催奇形性、イマザリルは繁殖・行動発達抑制、神経行動毒性 |
危険な根拠① | 収穫前の利用は農薬で収穫後の利用は食品添加物とされています。海外から輸入される果物や穀物が、輸送中に腐敗やカビを防止をするため、収穫後に散布する毒性の強い食品添加物=農薬(ポストハーベスト農薬)です |
② | 店頭でのバラ売りは、本来食品表示法上の義務はありませんが、このい防カビ剤などの使用されている柑橘類などは、使用されている物質名など表示をしなくてはいけません。 |
スクラロース・アスパルテーム・アセスルファムK 人工甘味料
こんな食品に多い | 甘いもの全般、コーラ・飲料・お菓子・ガム・アイスクリーム・ヨーグルト・カレールー・クッキー・ビスケット・プリン・ |
毒性の指摘 | 過敏性腸症候群・潰瘍性大腸炎・クローン病・うつ病・脳障害・血糖値の異常・先天性欠損症・DNAの複製を妨げる・発がん物質 |
危険な根拠① | アメリカ保健福祉省による全国健康栄養調査 (National Health and Nutrition Examination Survey: NHANESⅢ) アスパルテームで、 ・肥満者がアスパルテームを摂取すると糖尿病リスクが高まる ・頭痛や不眠の影響や、妊婦の過剰な摂取は胎児の脳の発達にも影響する可能性 ・2010年のラット研究で発がん性あり |
② | ニュージャージー州医療センター研究 スクラロースで、 ・過敏性腸症候群・潰瘍性大腸炎・クローン病のリスク |
アセスルファムK(カリウム)は、アスパルテームなど他の人工甘味料と併用することが多く、スクラロースは90%が中国からの輸入で他の人工甘味料も安価な中国が増加傾向にあります。要注意です。
最近は、砂糖の約2万倍の人工甘味料も出てきています。
青色〇号・赤色〇号 食用タール色素
食用タール色素は12種類が認可されていますが・・・、
こんな食品に多い | お菓子・ゼリー・羊かん・ジュース・和菓子・ホワイトチョコレート・チョコレート・キャンディ・酒のつまみ・かき氷シロップ・福神漬け・漬物(たくあんなど)・紅白かまぼこ・チューインガム・飲料水・ガリ(しょうが)・紅ショウガ・ソーセージ・桜エビ |
毒性の指摘 | 発がん性・遺伝子損傷 |
危険な根拠① | 染色体への影響などがあったという動物実験の報告=青色1、2、3、赤2、40、104、106号 妊娠率の低下、アレルギー、発がん性。北欧・アメリカ禁止=赤色2号 動物実験で慢性毒性、赤血球減少、甲状腺腫瘍。ドイツ・アメリカ禁止=赤色3号 |
② | 腎機能障害、発がん性、日本だけが認めている=赤色106号 アメリカ・カナダ禁止=赤102号 アレルギー疑念で表示 |
商品の裏を見て、このカタカナは何だろう?と、疑問を持つことが、「対策」の強い味方です。よく買うものに表示されている食品添加物の「カタカナ」をチョット調べることで、危険度が想像できます。
あなたの危険度ワースト4(1つでも2つでも)の食品添加物を見つけて下さい。だんだん詳しくなります。
3.洗浄対策
食品添加物の中でも、特に毒性の強い防カビ剤などが使われている果物などは、食べる前(皮をむく前)に表面だけでもなるべく洗うように対策することで、防カビ剤はある程度は、減ります。
輸入柑橘類に多く使われている、TBZ(チアベンダゾール)とイマザリル(エニルコナゾール)が、どのような洗浄方法に効果があるのか、北海道消費者協会のテスト資料を参考にさせていただき解説をします。
テスト内容は・塩・洗剤・水、それぞれの入った液に2分間浸けてから、それぞれを使って2分間洗い、30秒間、水ですすぎます。茹でる方は、水に10分浸けてから、10分間茹でて、30秒すすぎ、の方法としています。数値は防カビ剤除去率の%です。
参考データ:「北海道消費者協会 効果的な洗浄方法は?」より
物によって茹でることは不可能ですが、一番効果が高かった「茹でる洗浄方法」では、TBZ(チアベンダゾール)が90%、イマザリルは61%の効果です。
通常は、気をつけている方でも、洗剤で洗うのがやっとのような気がします。そうした場合は、TBZ(チアベンダゾール)が49%、イマザリルは26%の効果しかないということです。
洗わないよりは、確実に防カビ剤は減るのですが・・・。
柑橘類以外のハムやベーコンなどをそのまま食べる時は、湯通ししたり下茹ですることで食品添加物を大幅に減らせる効果もあります。
いずれにしても、食品添加物は完全に除去することは困難ですので、買う前にスーパーでの食品表示や注意書きを確認して、危険と思われるこれらの食品添加物の使用が明らかな物は買わないことが、確実な一番の対策(除去方法)と言わざるを得ません。
まとめ
- その昔、安全とされていた、フリルフラマイド(通称AF2)という食品添加物(防腐剤)が何年か後に、発がん性、染色体異常が判明して、使用が禁止されたケースなどが現実に起きています。
今後研究が進めば、今認可されている食品添加物も禁止されることは十分に予想されることです。
- ほんの少量なら安全とされている食品添加物も、長年摂取することや、色々な食品添加物と一緒に複合摂取した場合の調査は無く、何十年後や、子供に現れる遺伝毒性など、未知数の危険性は拭えません。厚生労働省の安全テストは単品での検査です。
- 無添加と大きく書かれた食品があると、ついつい手に取ってしまいますが、例えば「保存料不使用」と表示していても他の食品添加物で代替していたりします。無添加表示に未だ決まりがないのです。
- 使用制限や残留基準はあっても、チェック体制が無い中、食品業者や政府にモラルと信頼度が高まれば安心できるのですが・・・ブツブツ・・・。
文句ばっかり、言っても何も変わらないので、まずは、自分ができることから始めます!笑
どんな時もポジティブに!の『どんポジ』でした。
参考文献 ありがとうございました。
一般社団法人 日本食品添加物協会 食品添加物一覧
国際がん研究機関(IARC)https://www.iarc.who.int/
アメリカ保健福祉省による全国健康栄養調査 (National Health and Nutrition Examination Survey: NHANESⅢ)
一般社団法人 北海道消費者協会 輸入オレンジの果皮の防カビ剤
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