あなたに、いきなり三択です。笑!
あなたは、1.2.3.のどれでしたか?
正解は、う~~ん・・・スミマセン!笑
私がなぜ、高血圧の基準がおかしいと感じるのかを体験からお話しします。
私は、脳出血を起こしてからもうすぐ6年になります。原因は、お馴染みの高血圧でした・・・が、私の高血圧は二次性高血圧といって「この病気が血圧を上げてるよ!」とハッキリわかっている二次的な高血圧でした。
その病気は、「原発性アルドステロン症」という舌を咬みそうな名前で、少し前までやっかいな障害者総合支援法の対象となる難病で簡単にいうと副腎のホルモンが原因で血圧を上げてしまう病気です。
病気になって真剣に調べるようになってから違和感を感じるようになったのが血圧の基準値でした。
今日は、高血圧に対する基準値の違和感を勝手に掘り下げてみました。『どんポジ』のポジといいます!
病気になってから耳ダンボ
原発性アルドステロン症は、まだまだご存じでないドクターもいらっしゃるほど珍しい病気なので、当時私は論文や現場の専門医の方々などから多くの知識を得ようと耳ダンボや質問攻めをしていました。
特に入院中は私にとっての大学病院は、多くのドクターがいる宝の山でした。わざわざ診察に出向かなくても、あっちから来てくれるのです。飛んで火にいる夏の虫、状態です。笑!
脳出血の再発や原発性アルドステロン症の今後の影響が心配で、血圧はどの位になったら気を付けた方がいいのかなどを、イヤというほど、かかりつけ医はもちろん、そこらじゅうのドクターに話しを聞いていたのです。
私の基準は150!根拠無し!
そんな中、自分の中での高血圧の数値イメージがだいたい出来上がっていきました。
エビデンスゼロ、全く根拠なしの勝手な私の基準値は150に決定しました。しかし、病院やメディア、薬業界のコマーシャルが盛んに取り上げている基準値と比べると、とても違和感がありました。
早速調べ始めると、旧厚生省が36年前に180/100という今では考えられない基準値にしていた時期があったのです。
36年も前の話しなのって思いますが、人間は36年くらいでそんなに変わるわけじゃないしなぁと・・・たぶん・・・。
「高血圧の基準がおかしい」と感じるのは私だけですか?
高血圧に対する基準値が以前から存在します。その基準値がひと昔前から比べると驚くほど変わってきているのです。
今までどのように変化してきたのかを、ざっと調べてみました。
高血圧基準値の推移
ご存じの方も多いと思いますが、ひと昔前まで、上の血圧は、年齢+90(内科学者 東京大学名誉教授 冲中重雄先生、1902年10月8日~1992年4月20日)までが正常値とされていたようです。
例えば、40歳の人と80歳の人では、筋力も、体力も、お疲れ度も、血管の老化も、お肌も、と~っても違いがあるので、私は各自の年齢に、90を足すという考え方はとても自然でしっくり感じていました(個人差も大いにありますが!)
具体的には、
- 60歳は、60+90で、150までが正常値
- 70歳は、70+90で、160までが正常値
- 80歳は、80+90で、170までが正常値
となります。年齢+90の考えって、数値を見ても、とても自然に感じてしまいます。
冒頭にもお話ししましたが、36年前の1987年に「180/100」という基準値を旧厚生省が打ち出しています。
もし、この180の基準値が現在の新基準値になったとしたら、今、毎日せっせと降圧剤を飲んでいるほとんどの方が、降圧剤を飲まなくていい健康な人になるわけです。
現在の基準とあまりにも違い過ぎて驚きです。90年代まではどんどん基準が下がり、160/95まで変更されていきます。
日本高血圧学会の基準値
そして、2000年に特定非営利活動法人である「日本高血圧学会」が更に低い、140/90という厳しい高血圧の基準を打ち出しました。
この時点では、年齢ごとに上の血圧(収縮期血圧)値の目標が定められ、70代は150未満で、80代は160未満としていました。
その4年後の2004年に、同じ日本高血圧学会が今度は、65歳以上の高齢者は一律140/90に転換しました。
70代・80代の目標の150、160未満をキープしていた健康な方々が、一瞬にして降圧剤を飲まなくてはいけない病人になってしまったのです。
この時点で65歳も85歳も同じ扱いになったということですね。65と85では、とても大きな違いがあると思うのですが・・・!
まっ、小さい子どもから見たら、65歳も85歳も同じ爺さん婆さんですけどね。スミマセン、笑!
日本人間ドック学会と健康保険組合連合会の基準値
ひと昔前の180という基準値からみると、ジワジワと数値が下がってきていますね!結果的に、40も下げたのです。
これに、ちょっと待ったぁ!と言ったかどうかはわかりませんが、声を上げたのが「日本人間ドック学会」と「健康保険組合連合会」でした。
2014年4月に、この日本人間ドック学会は150万人のデータを統計的に分析した結果、上が147、下が94の範囲の人の95%が健康であったという、データに基づいた信頼性の高い基準を発表しました。
そうなんで!日本高血圧学会の「140/90」より大幅に緩い「147/94」という基準を発表したのです。
黙殺されたらしい基準値
さあ大変、日本高血圧学会の基準に対して、日本人間ドック学会と健康保険組合連合会が違う基準値を主張したわけです。
日本高血圧学会は日本人間ドック学会の基準に猛反発をしたようです。
なぜ猛反発に感じたかといいますと、日本高血圧学会は下記のようなパンフレットをわざわざ3種類作成し、日本人間ドッグ学会を名指しした上に、学会名とその基準値に×を引いたのです。
このパンフレットを見て猛反発だと読み取れました。ちょっと大人げない×は「ここ」の部分です。
世界がそうだから日本も!って、エビデンスも説得力も感じないのは私だけでしょうか?世界の人々は食べ物も、生活習慣も、体質も違うのに、血圧に世界基準があるのですね!!笑!
この日本人間ドッグ学会の新基準に反発したのは、日本高血圧学会以外にもちろん製薬会社や日本医学会などで、コレステロール基準については日本動脈硬化学会も反発して、徐々にその基準値は黙殺されてしまったようなのです。きちんと人間ドッグのデータに基づいた数値だったらしいのですが・・・。
偏った切抜きです!
- 基準値をちょっと下げただけで、治療の対象者が急増
- 2000年の新基準で、治療対象者が190万人から2670万人に増加
- 降圧剤と血管拡張剤を合わせると年間約9千億円の巨大市場
- 血圧の基準を10下げると、降圧剤が4000億円余計に売れる
- WHOなどに圧力をかけて基準値を下げる
- 基準値もアメリカと同じ、右へならえ
- 利権で動く、高血圧マフィア
- 基準値(数値)で降圧剤を出すのはおかしい
- そもそも基準はいらない。個々の状態を考えた基準なら必要
なぜ、なぜ、おかしい、おかしい、が増えてしまった今日この頃です。笑!
まとめ
180の基準値から、140まで下げた結果なのか、昔よりも栄養状態が良くなって血管が丈夫になったからなのか、定かではありませんが、高血圧で血管が破ける「脳出血」の死亡者は昔よりも激減したそうです。
現に私も左被殻出血で血管が破けましたが、生還できました。笑!
血圧だけを見ると、血圧は低い方がイイんだと納得というか、基準値を下げた方が良いわけです・・・が、他方から見ると、脳内の血管が詰まる脳梗塞が増えたということです。
脳梗塞は血圧が低い時に起きる疾患といわれ、血管にある塊(血栓)を、血圧を上げて押し流そうとしていると考えられていますので、血圧を薬で下げると脳梗塞のリスクが高まるといわれています。
あっちを向けば、こっちが・・・ですね!
最後に繰り返します!私の勝手な高血圧の基準値は150ですが、全く根拠はありません。エビデンスはゼロの私見です。
最後までスミマセン・・・!笑!
最後までお読みいただき、大変ありがとうございました。
どんな時もポジティブに!の「どんポジ」でした。
参考文献
脳卒中発症と高血圧および高血圧治療の関係に関する疫学的分析(J-STAGE)https://www.jstage.jst.go.jp/article/jstroke/29/6/29_6_777/_pdf
厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト 高血圧
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/metabolic/m-05-003.html
日本高血圧学会 世界も日本も、高血圧基準は 140/90 mmHgです 高血圧基準に関するパンフレット
https://www.jpnsh.jp/pub_kijyun.html#:~:text=%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%82%82%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%82%82%E3%80%81%E9%AB%98%E8%A1%80%E5%9C%A7,%E3%81%A7%E3%81%99%EF%BD%9C%E6%97%A5%E6%9C%AC%E9%AB%98%E8%A1%80%E5%9C%A7%E5%AD%A6%E4%BC%9A