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副腎髄質ホルモンは「うつ病」や「パニック障害」にも作用していた

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副腎髄質ホルモンロゴ

最近よく話題に出てくる「副腎」ですが、体の中にある臓器って見えないのでどの辺にあるのか、どれくらいの大きさなのかって、よくわかりませんよね!自分の物なのに!笑

ちなみに、副腎の場所は肋骨の一番下(12番目)の背中側で、2つある腎臓の上にそれぞれ乗っかっています。(下図参照:この辺です)私の左の副腎は原発性アルドステロン症という病気のために切除したので、1個しかありませんが。笑!

副腎の場所

副腎の大きさは、といいますと、チョットあなたの手をご覧くださいませ。そこに見えるあなたの親指ほどの大きさなんです。可愛いですよね!(たぶん)でも、妻は腹腔鏡手術直後に切除した私の副腎の現物を見せてもらったようですが「か~わイイ!」とは聞いてません、スミマセン。笑!

でも、こんなに小さくても、生命維持に欠かせないホルモンを作っている重要な臓器なんです。驚きです!

ホルモンといえば、男性ホルモンとか女性ホルモンとか・・・あとアドレナリンも皆さん聞いたことがあると思います。アドレナリンもホルモンです。

もう1つ思い出しました、皮膚科に行くと、どんな症状でも取りあえず出しとけばイイみたいな感じで、必ずというほど処方される、ステロイドっていうのがありますが、これ、副腎ホルモンです。

私たちの身体のあちこちで、100種類以上ものホルモンが作られ、色々な体のバランスを保ってくれています。現在でも新しいホルモンが発見されたりしているようですが、その中で副腎という臓器が作っているホルモンは「副腎皮質ホルモン」と「副腎髄質ずいしつホルモン」に分けられます。

副腎ホルモンのことを少し調べてみると「疲れが抜けない」などの症状もあり、とても身近なところに影響していることに気づきます。そういえば焼肉屋さんのホルモンも内臓の肉のことですよね・・・スミマセン、笑!

今日は「うつ病」や「パニック障害」などにも作用している「副腎髄質ホルモン」に焦点を当て、少し詳しく調べてみます。『どんポジ』のポジといいます!

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副腎髄質ホルモンとは

副腎の構造は大きく分けると、副腎全体の約80%にあたる「副腎皮質」という部分と、中心部の「副腎髄質」という部分の2つに分かれます。(下図参照)

副腎の断面図画像

そして、副腎の「皮質」と「髄質」のそれぞれから分泌するホルモンは種類や働きが違いますので、それぞれのホルモンのバランスが崩れた時に発症する病気も違ってきます。

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副腎髄質ホルモンの種類

それでは、副腎の中心部で作られる髄質ホルモンをご紹介します。

  1. ドパミン(ドーパミン)
  2. ノルアドレナリン(ノルエピネフリン)
  3. アドレナリン(エピネフリン)

という3つのホルモンです。この3種を総称して「カテコールアミン」といいます。実は、このカテコールアミンが不足することによって、意欲の低下や抑うつ症状を引き起こしやすくなるといわれています。このカテコールアミンがうつ病やパニック障害に影響を与えるホルモンだと考えられています。

また、この副腎髄質ホルモンから分泌される3つのホルモンの割合は、約80%がアドレナリンで、残りのほとんどがノルアドレナリンで、最後に残った微量がドパミンです。

カテコールアミン

カテコールアミン(catecholamine)は主に脳・副腎髄質・交感神経に存在しています。

繰り返しになりますが、上記の「ドパミン」「ノルアドレナリン」「アドレナリン」は、副腎から合成・分泌される神経伝達物質で、これらを総称して「カテコールアミン:CA (catecholamine)」といいます。

ノルアドレナリンとアドレナリンの作られる過程は同じで、ドパミンが化学変化(代謝産物)でノルアドレナリンに変化し、ノルアドレナリンが化学変化でアドレナリンとなります。ノルアドレナリンとアドレナリンの前駆体(生成する前の物質)がドパミンということです。

「ドパミン」→「ノルアドレナリン」→「アドレナリン」という順番で作られます。

ややっこしいですが、ドパミンが変化したのが、ノルアドレナリンとアドレナリンということですので、3種とも関連がとても深い神経伝達物質なのです。

ノルアドレナリンもアドレナリンも神経に対して働いたり、体内の色々な器官の調整をするホルモン(内分泌物質)として体に作用します。ドパミンも神経伝達物質としても中枢神経を伝達しています。

わかりやすくざっと表現してみると、アドレナリンは主に体に影響し、ノルアドレナリンは主に心に影響する感じです。

作用

副腎の中心部にある副腎髄質は、交感神経の支配を受けていますので、イライラや気分の落ち込みなど、交感神経が優位になるとホルモンを分泌します。

副腎の異常により、カテコールアミンが過剰に分泌すると動悸や頭痛、重度の高血圧などが起こり、カテコールアミンが不足すると意欲の低下や脱力感が起こり、抑うつ状態を招きやすくなると考えられています。

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関係する病気

カテコールアミンが過剰に増えてしまったり、不足した場合に起こるとされる疾患が多くあります。

適応疾患(順不同です)
褐色細胞腫、 神経芽腫、 副腎髄質過形成、 アジソン病、 起立性低血圧症、 シャイ・ドレーガー症候群、 心不全、 うつ病、 パーキンソン症候群、 下垂体機能低下症、 家族性自律神経失調症、本態性高血圧症、腎不全、腎障害、 心筋梗塞、甲状腺機能低下症、神経芽細胞腫、汎下垂体機能不全症、フェニルケトン尿症、リウマチ、甲状腺機能亢進症・・・etc

まとめ

「ドパミン」→「ノルアドレナリン」→「アドレナリン」の順番で変化しますので、アドレナリンはドパミンが変化したものです。

そのため、ドパミンが分泌されれば自然とアドレナリンも増え、やる気や幸福感へと繋がるシステムになっているわけです。

ドパミンとは|自分で増やせる「やる気&快感」ホルモン、ですので、頑張っていっぱいドパミンを出して、幸せになりましょう!・・・と、いいたいのですが、ドパミンは多すぎてもダメでした。スミマセン。適度のドパミンをドパーっと!笑

最後までお読みいただき、大変ありがとうございました。
どんな時もポジティブに!の「どんポジ」でした。

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参考文献
厚生労働省 e-ヘルスネット ノルアドレナリン/ノルエピネフリン
名古屋大学医学部附属病院 乳腺・内分泌内科 副腎とは
札幌病院 神経内科ミニ知識 第20回神経伝達物質

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